ブロックチェーン予測市場プラットフォームのポリマーケットは、分散型金融(DeFi)インフラを提供する仮想通貨スタートアップのブラーマを買収した。
ブラーマは水曜日の発表で「今回の移行の一環として、当社チームはポリマーケットのスタックおよびプロダクトスイートの進化に専念する」と述べた。
2021年創業のブラーマは、これまでに10億ドル超の取引を処理しており、ポリマーケットは同社の技術を活用することで、ウォレット作成、入金、トークン償還といったプロセスの摩擦を軽減できる可能性がある。
また今回の買収により、ポリマーケット上のニッチで取引量の少ない予測市場に流動性をもたらす効果も期待されている。
ポリマーケットの創業者兼CEOであるシェイン・コプラン氏はフォーチュンに対し、「ブロックチェーンネットワークと従来の金融インフラの両方にまたがる信頼性の高いインフラ構築は容易ではなく、近道は存在しない」と述べた。
同氏はまた、ブラーマのチームが高度なユーザー向けに複雑なプロダクトの設計、運用、スケールに成功してきた実績を評価した。なお、買収の金額などの詳細は公表されていない。
ブラーマ、既存プロダクトを段階的に終了
ブラーマは4年間の事業運営の中で、3つの主要プロダクトを展開してきた。自動化されたDeFi戦略を提供するストラテジー・ヴォルト、DeFiユーザー向けのスマートアカウントであるブラーマ・アカウント、そしてDeFiポジションと連動し現実世界での支払いに利用できるVisaカード「Swype.fun」だ。
同社は、買収に伴いこれらのプロダクトを今後30日以内に段階的に終了するとしている。
ポリマーケットは予測市場の急成長を背景に、評価額200億ドルに達したと報じられている。

拡大路線を継続、規制課題も浮上
仮想通貨市場の低迷やAIへの関心の高まりにもかかわらず、ポリマーケットは積極的な拡大を続けている。
同社は3月10日、パランティア・テクノロジーズおよびTWG AIと提携し、AIを活用したスポーツの不正検知プラットフォームの開発を進めると発表した。
また2月には、予測市場向けの開発ツールを提供するYコンビネーター出資企業ドームや、スタートアップ向けの人材採用・チーム構築を手がける専門企業ランチを買収している。
一方でポリマーケットのプラットフォームは、無規制のギャンブル市場や戦争関連の賭けを巡り、世界各国で規制当局の反発に直面しており、直近ではアルゼンチンでも問題視されている。

