
エッジエックス「外部勢力の操作」と釈明 EDGE急落にザックXBTは「内部者支配」を指摘
分散型取引所(DEX)のエッジエックスが、独自トークン「EDGE」の暴落について、名を明かしていない「外部の第三者」による意図的な市場操作が原因だと説明した。だが、オンチェーン調査員のザックXBTは、この説明を一蹴している。

分散型取引所(DEX)のエッジエックスが、独自トークン「EDGE」の暴落について、名を明かしていない「外部の第三者」による意図的な市場操作が原因だと説明した。だが、オンチェーン調査員のザックXBTは、この説明を一蹴している。
コインマーケットキャップのデータによれば、エッジエックス(EDGE)は火曜日、約1.20ドル(約192円)から一時0.3663ドル(約59円)まで急落した。下落率はおよそ70%に及ぶ。その後は0.6474ドル(約104円)前後で取引されているが、それでも過去24時間で約45%安という惨状である。
エッジエックスの運営チームはXへの投稿で、自社トークンの突然の崩落を認めた。コミュニティに対し、「突然かつ不規則な価格変動を確認した」と説明し、現在調査を進めているとした。
これに対し、ザックXBTは別の見立てを示した。EDGEの供給量は少数の内部関係者によって実質的に握られており、流通量も少ない。だからこそ、こうした事態に本質的に弱い構造だったというのだ。さらに同氏は、今回の急落に関係した取引相手やマーケットメーカー契約の内容を、プロジェクト側が公表すべきだと迫った。
EDGEの最大供給量は10億枚。そのうち現在市場に出回っているのは3億5000万枚にすぎない。つまり、総供給量の3分の2以上はまだ市場に出ていない。流通量が少ないトークンは、流動性が偏っていたり、大口保有者が薄い板に売りをぶつけたりした場合、価格が激しく動きやすい。
エッジエックス「ハッキングではない」
エッジエックスはその後の声明で、プラットフォーム自体が侵害されたわけではないと強調した。
「これまでに確認された内容からは、特定の外部勢力がEDGEの市場価格を操作しようとした意図的な試みが示唆される」
プロジェクト側はそう記し、今回の問題を「市場の公正性」に関わる事案だと位置づけた。
だが、ザックXBTは納得しなかった。
「我々は自分たちを調査した結果、自分たちに罪はないと判断しました。供給量のほぼ全てを支配しているにもかかわらずね」
皮肉たっぷりに、そう書き込んだのである。

Source: CoinMarketCap
ディーファイラマのデータによると、エッジエックスは過去24時間の取引量ベースで世界16位のDEXだ。プロジェクトの預かり資産総額、いわゆるTVLは1億3700万ドル(約219億円)に上る。
DEX取引量も減速
分散型取引所全体の取引量も、ピーク時から大きく落ち込んでいる。
DEX市場全体の活動低下は、取引の薄いトークンを急変動しやすくする。もっとも、今回のEDGE急落では、単なる市場環境だけでなく、供給量、マーケットメーカー、内部者支配をめぐるプロジェクト固有の疑問も浮上している。
ディーファイラマのデータによれば、DEX全体の取引量は2025年初めに450億ドル(約7兆2000億円)近くまで膨らんだ。その後は低下基調となり、2026年前半にはおおむね1日50億〜200億ドル(約8000億〜3兆2000億円)の範囲で推移している。2025年10月には一時300億ドル(約4兆8000億円)前後まで再び盛り上がったものの、その後また勢いを失った。

DEX trade volume. Source: DefiLlama
2025年初頭の熱狂が冷めたことで、オンチェーン取引への投資家の食欲は後退した。結果としてDEX市場の板は薄くなり、わずかな売買でも価格に大きな衝撃を与えやすい地合いになっている。今回のEDGE急落は、その脆さを改めて浮き彫りにした格好だ。
この話題についてもっと

