米商品先物取引委員会(CFTC)の執行部門トップは火曜日、予測市場におけるインサイダー取引に対し警告を発し、違反者には執行措置を講じると強調した。
CFTC執行部門長のデビッド・ミラー氏は、ニューヨーク大学でのパネルディスカッションで「インサイダー取引に関する憶測は把握している。我々は監視している」と述べた。
さらに「予測市場ではインサイダー取引規制が適用されないという誤解が主流メディアやSNSに存在するが、それは誤りだ」と指摘した。
3月2日に同職に就任した元連邦検察官のミラー氏は、CFTCが起訴裁量を行使し、「軽微な案件」にリソースを割くことはないと説明した。
ブルームバーグによると、同氏は「不正に取得された情報を提供または利用して取引した者に対してのみ訴追を行う」と述べた。
TRMラボによると、予測市場は月間取引量が200億ドルを超える規模に拡大しており、インサイダー取引問題は米議会でも主要な関心事項となっている。
ロイターによると、ミラー氏は「イベント契約はギャンブルではなくスワップであり、インサイダー取引規制が適用される」と明言した。
また、CFTCは市場操作やマネーロンダリング防止法違反など、複数の中核分野に重点を置く方針も示した。
トランプ関連取引で疑念拡大
予測市場におけるインサイダー取引への懸念は、トランプ米大統領の重要発表直前にタイミング良く行われた取引をきっかけに高まった。
別の事例では、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の拘束に賭けた匿名トレーダーが40万ドル超の利益を上げている。
さらに最近では、イラン侵攻やハメネイ師の死亡に関連する不審な取引も確認され、国家安全保障上の懸念も浮上している。
こうした状況を受け、主要予測市場プラットフォームのカルシおよびポリマーケットは、インサイダー取引に関する新ルールを導入した。
また3月下旬には、政府関係者によるインサイダー取引を抑制することを目的とした超党派法案が提出された。
CFTCも民主党議員から圧力を受けており、連邦職員に対し内部情報を利用した予測市場取引を行わないよう警告することが求められている。

