
ブテリン氏、イーサリアム財団への批判に反論 中立性維持を改めて表明
イーサリアム財団が保有するETHは流通量全体の1%未満に過ぎず、他のプロトコル財団が通常ネイティブトークン供給量の10〜50%を保有しているのとは対照的だと、創設者は述べた。

イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、イーサリアム・エコシステムにおけるイーサリアム財団の役割に対する批判の高まりに反論した。批判派は、同財団がトークン価格の支援やマーケティングでより積極的な役割を果たすよう求めている。
ブテリン氏は、財団は引き続き、その使命に定められている検閲耐性、オープンソースソフトウエアコード、長期的研究、サイバーセキュリティ、イーサリアム・プロトコルの分散化推進に注力すると述べた。
「イーサリアム財団(EF)は『イーサリアムの中心』ではない。むしろ『明確な目的を持つ1つのノードであり、他のノードと並列する存在』だ。我々は常にEFは後者であるべきだと述べてきた。しかし、イーサリアム・エコシステム内の多くの人々、さらにはEF内部ですら、我々に前者であることを望んでいた」

The Ethereum Foundation's mandate was published in March 2026. Source: Ethereum Foundation
「現在、我々はEFが後者であり続けることを確実にするため行動を起こしている」と同氏は続けた。そのうえで、イーサリアム財団はイーサリアムのサイバーセキュリティとコード基盤の強化を目指しているものの、高スループット型チェーンとの競争や、毎秒100万件のトランザクション処理を必ずしも目指しているわけではないと付け加えた。
今回の発言は、大口ETH保有者による全保有分売却や、イーサリアム財団からの著名人離脱が相次ぐなかで行われた。仮想通貨ETHの現在価格は約2094ドルで、2025年8月に記録した過去最高値約5000ドルを50%以上下回っている。
「EFが保有するETHは全体の約0.16%に過ぎない」とブテリン氏は述べ、他の財団ではネイティブトークン供給量の10〜50%を保有するのが一般的だと指摘した。
トークン価格下落のなか圧力強まる
「イーサリアムの原罪は、デンクン以降のあらゆる動きでトークノミクスを考慮しなかったことだと思う」と、仮想通貨ジャーナリストのローラ・シン氏は述べた。
デンクン・アップグレードは2024年3月に実施された主要プロトコル更新であり、レイヤー2取引手数料を大幅に引き下げた。その結果、イーサリアム・ベースレイヤー収益はその後急減した。

Fees on the Ethereum layer-1 blockchain network fell significantly after the Dencun upgrade in March 2024. Source: Token Terminal
投資家の大半は、「スコアボード上で結果を示していないものを信じたいとは思わない」とシン氏はETHについて語った。
ブテリン氏は日曜日、財団は「長期存続」に重点を置き、研究資金を確保するため資金を長期間維持する方針だと述べた。これにより、将来的なETH売却量は減少するという。
5月には、財団は財務戦略の一環として、リドのリキッドステーキング・プラットフォームから2万1270ETHをアンステークした。
ETHのアンステークは、それら保有分が今後イーサリアム財団に利回りをもたらさなくなることを意味するが、同組織がそれらトークンを売却することを確認したわけではない。
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