ビットコイン(BTC)は木曜日のウォール街オープン時に5週間ぶりの高値を狙う動きとなった。米国のインフレ動向が想定通りに推移したことが背景にある。
PCEインフレがビットコイン強気派を後押し
TradingViewのデータによると、個人消費支出(PCE)指数の1月分発表を受け、BTC価格は7万4000ドル付近まで一時上昇した。

PCEは米連邦準備制度理事会(FRB)が「重視する」インフレ指標として知られている。米商務省経済分析局(BEA)のデータによると、1月のPCEは前月比0.3%、前年比3.1%となり、市場予想と一致した。

この数値は2023年後半以降で最も高い水準ではあるものの、結果としてリスク資産には安心感を与えた形となった。記事執筆時点で米国株は約0.5%上昇している。
その結果、リスク資産と仮想通貨は、この1週間見られていた原油との正の相関から乖離し始めた。WTI原油は当日2%下落し、1バレル95ドル付近となった。

BTC価格見通し:7万9000ドルか「弱気リテスト」か
ビットコインについて、仮想通貨トレーダーのミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は慎重ながらも前向きな見方を示した。
同氏はX投稿で「ビットコインのレジスタンスゾーンは7万6000ドルから7万9000ドルの間と見ている。一気にブレイクするとは思わないが、そのゾーンに入ればアルトコイン市場で追加のモメンタムが生まれる可能性がある」と述べた。
さらに「ビットコインがその水準に到達すれば月足で包み足が形成され、2月の調整をすべて打ち消す形になる」と付け加えた。

一方で警戒を続けるトレーダーもいる。トレーダーのダーン・クリプト・トレーズ氏は、現在の価格レンジが崩れた場合「大きな下落」が起きる可能性があると警告した。
$BTC If this level breaks, it's time for a large drop. pic.twitter.com/9A6DaICCs3
— Daan Crypto Trades (@DaanCrypto) March 13, 2026
すでに弱気スタンスを取っているトレーダーのローマン氏は、BTC/USDの現在の上昇を「弱気の再テスト」と表現した。
同氏は「RSIの弱気ダイバージェンス、弱気の値動き(出来高減少+価格上昇)、そしてMACDの完全リセット」と整理し、日足の相対力指数(RSI)とMACDを指標として挙げた。

一方、アナリストのFilbfilb氏は同日のテレグラム更新で未決済建玉(OI)に注目した。
同氏は、市場参加者は建玉が減少する動きに注意すべきと指摘した。これは上昇の勢いが終わる前兆となる可能性がある。

ただし現時点では「その兆候はまだ見られない」とし、現在の価格は50日単純移動平均線(SMA)と接触していると述べた。この水準は過去のブレイクアウト試行でも重要な上値レジスタンスとして注目されてきた。
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