トランプ一族と関係を持つ「ワールド・リバティ・ファイナンシャル」のネイティブトークンWLFIは水曜日、約14%下落した。620億超のWLFIトークンを複数年のベスティング(権利確定)スケジュール下に置くというガバナンス提案が、コミュニティ投票に付されたためだ。
この提案は4月15日にガバナンスコミュニティに提出され、水曜日に正式に投票が開始された。初期投資家や内部関係者が保有する620億超のWLFIトークンを2年間ロックし、その後2〜3年かけて段階的に解放する内容となっている。
投票は5月7日まで実施される。執筆時点では賛成票が99.95%を占めており、必要な定足数である10億トークンもすでに満たしている。現状で賛成は60億トークン、反対は320万トークンとなっている。
ワールド・リバティ・ファイナンシャルは水曜日のX投稿で、「これはWLFI史上最も重要なガバナンス提案の一つだ」と述べ、「対象となる622億8225万2205トークンは、可決されれば最低2年間は市場に出回らない」と説明した。
ほぼ全ての投票権が賛成に回っている一方で、この提案にはコミュニティの一部から強い批判も寄せられている。
ムーンロック・キャピタルのサイモン・デディック創業者は、この提案をラグプルになぞらえ、ロック解除がトランプ大統領の任期と重なる点に疑問を呈した。大量のWLFIを保有するトロン創業者のジャスティン・サン氏も、この提案を「これまで見た中で最もばかげたものの一つ」と批判している。
投票開始を告知したX投稿への返信でも、大半のコメントが批判的だった。

提案されたロック解除スケジュールでは、初期投資家は2年間のクリフ期間後に2年間のベスティングが適用される。創業者やチーム、アドバイザーなどの内部関係者には、2年のクリフに続き3年間のベスティングが設定されている。
このスケジュールの長さに対する反発に加え、投票に参加しない場合、トークンが無期限にロックされる可能性がある点も批判の対象となっている。
ワールド・リバティ・ファイナンシャルのチームは、この構造について「ガバナンスの意思をより明確かつ限定的に示すため」であり、「プロジェクトの将来に本気でコミットする参加者の手にトークンを留めるため」と説明している。
コインゲッコーのデータによると、執筆時点でWLFIは0.06367ドルで取引されており、過去24時間で13.6%下落した。公開市場での取引開始以来では72.8%の下落となっている。

