ソーシャルメディアプラットフォームのXは、フィッシング攻撃を用いてアカウントへのアクセス権を得る詐欺師を根絶するため、仮想通貨に関する初めての投稿を行うユーザーに対して新しい規則の導入を検討している。
旧Twitterとして知られる同プラットフォームの製品責任者、ニキータ・ビア氏は水曜日、この発表を行った。背景には、「ジョナサン」という名の193歳の際立って高齢なリクガメの健康管理を担当する獣医になりすました詐欺師が、真実が明らかになる前にソーシャルメディアユーザーを騙して仮想通貨を購入させたという報告がある。
ビア氏は、Xが仮想通貨に初めて言及したアカウントを自動的にロックし、認証プロセスを求める可能性があると述べた。「これは(詐欺の)動機の99%を削ぎ落とすはずだ。特に、Googleがフィッシングメールを止めるために何の対策も講じていない現状では有効だ」と同氏は投稿している。
ジョナサンの担当獣医を装った詐欺師は、BBCや他のニュース機関が木曜日に真実を明らかにする前に、ソラナベースのミームコインへのリンクを投稿していた。CoinMarketCapのデータによると、「JONATHAN」と呼ばれるこのミームコインの価格は、一連の投稿により6,000%以上急騰した後、急落した。公表時点でのトークン価格は0.00007043ドルとなっている。

世界最高齢のリクガメの死を捏造した仮想通貨詐欺
BBCの報道によると、X上の詐欺師は獣医のジョー・ホリンズ氏になりすまし、大西洋の英国領セントヘレナ島でリクガメが死亡したと投稿した。そのアカウントは、ジョナサンの死に基づいたソラナ・ブロックチェーン上のミームコインにリンクしていたという。
本物のホリンズ氏はガーディアン紙への声明で、「リクガメのジョナサンは元気に生きている。Xで私を名乗っている人物は仮想通貨の寄付を求めているようだが、これはエイプリルフールのジョークですらない。単なる詐欺だ」と述べた。
多くの詐欺師がソーシャルメディア上で匿名や偽名のアカウントを使用し、虚偽の口実でユーザーに仮想通貨を送金させている。ジョナサンのような動物を悪用するケースは珍しいが、高市早苗首相やドナルド・トランプ米大統領、その他の公人をモチーフにした無許可のミームコインは数多く作成されている。

ハッカーの多くは、Xのアカウント自体を乗っ取ったり、正規のアカウントへのアクセス権を得たりして、偽のミームコインや「資金を倍にする」といった詐欺的な主張を投稿している。

