Crypto.comは、オンラインカジノ運営のHigh Roller Technologies(ハイ・ローラー・テクノロジーズ)社と最終合意を締結した。これは、Kalshi(カルシ)やPolymarket(ポリマーケット)といった企業に対抗し、仮想通貨取引所が予測市場分野へ進出する動きの一環である。
火曜日の通知によると、High Roller社との提携により、Crypto.comは米国ユーザー向けに「イベントベースの予測市場サービス」を提供できるようになる。米国の各州のゲーミング当局が予測市場への取り締まりを強化する中、今回の通知では、イベント・コントラクト(事象契約)が商品先物取引委員会(CFTC)に登録された取引所であるCDNAを通じて提供されることが強調された。
High Roller社のセス・ヤングCEOは、「このパートナーシップにより、大きな長期的可能性を秘めた市場において強固な出発点を得ることができた。成果を出せると確信している」と述べた。

Crypto.comによる予測市場への参入は、2030年までに1兆ドル市場へと成長する可能性のある分野に、仮想通貨取引所が参入を試みる最新の事例だ。Binance(バイナンス)も先週、BNBチェーン上の予測市場プラットフォームPredict.funとの提携を通じて、同様の機能をウォレットアプリに統合した。
この発表を受け、NYSE Americanに上場しているHigh Roller社(ROLR)の株価は、5.20ドルから10.77ドルへと2倍以上に急騰した。
CFTCやKalshiなどの予測市場企業は、連邦商品法が州のゲーミング法に優先すると法廷で主張しているが、複数の管轄区域で依然として法的課題に直面し続けている。コインテレグラフはHigh Roller社にコメントを求めたが、即座の回答は得られなかった。
バーンスタインのアナリスト、予測市場はスポーツ賭博から脱却すると予測
資産運用会社バーンスタイン(Bernstein)のアナリストによる火曜日のレポートによると、予測市場におけるスポーツ中心のイベント・コントラクトは多くのユーザーにとっての入り口ではあるが、「最終目的(エンドゲーム)ではない」という。同アナリストらは、他の市場が台頭するにつれ、予測プラットフォームにおけるスポーツベースの契約シェアは現在の約62%から2030年までに31%に低下すると予想している。
「投資家が特定の事象に対してより直接的かつ個別的なエクスポージャーを求めるようになるにつれ、経済、ビジネス、政治に関するコントラクトを中心に機関投資家市場が発展すると予想している」とバーンスタインのアナリストは指摘。さらに、「特定のイベントリスクにさらされている企業や保険会社からのヘッジ需要も期待できる」と付け加えた。

