複数の仮想通貨アナリストは、ビットコインが本格的な回復に入る前に、最終的な急落局面が訪れ、価格が5万ドル付近まで下落する可能性があるとみている。
ビットコイン(BTC)トレーダー兼アナリストのイバン・リリエクヴィスト氏は火曜日、「まだ大きな投げ売りは来ていない」とXで投稿した。
同氏は「6万ドルが底だったとは思わない。トレンドは依然として下向き」と述べ、これまでの反発についても「大きなトレンドの中では小さい」と評価した。過去の強気市場で見られたような勢いは「現時点では見られない」としている。
アナリストのメルライン・エンケラー氏は、ビットコインが蓄積フェーズの後、弱気市場の第2段階に入る直前にあると指摘した。いわゆる「操作フェーズ」において価格は5万ドルまで下落し、その後に第3段階である「分配フェーズ」に移行する可能性があるとした。
LVRGリサーチのディレクターであるニック・ラック氏はコインテレグラフに対し、5万ドル水準は「持続的な回復前の最後の重要な蓄積ゾーン」と見なされていると述べた。また、マクロ環境の圧力や資金循環の弱さを背景に、「健全なサイクルのリセット」を意味する水準になる可能性があると指摘した。
「最終的な投げ売りが完了すれば、より強い上昇モメンタムにつながる可能性がある。ただし、仮想通貨市場の制度化により、現在の価格帯でも継続的な買い圧力が存在する」

アナリストのシンビオート氏も月曜日、「長い時間軸では極めて弱気に見える」とし、「5万9000ドルまたは5万ドルへの最終的な大幅下落を待っている。いずれにせよ最後の下げは来る」と投稿した。
一方、アナリストのジェル氏は弱気フラッグのチャートパターンを指摘し、依然として機能していると分析した。弱気フラッグは下落トレンド継続を示唆するシグナルである。
こうした弱気見通しは、米国とイランの対立解消期待を背景にビットコインが7万5000ドル近辺まで上昇した現在でも維持されている。
下落率は過去より小さい可能性
ラック氏は、ビットコインがすでに直近の過去最高値から約40%下落している点に言及しつつ、機関投資家の関与が大きい現在の市場では、個人主導だった過去サイクルと比べて下落率は縮小していると指摘した。
2017年のピーク後には82%の下落、2021年の最高値後には77%の下落が発生している。
同氏は「今回のサイクルはマクロ主導の構造を持つため、理想化された60%の下落に到達しない可能性もある」と述べた。
また、フィデリティ・デジタル・アセッツも今月初め、2026年の下落リスクは過去サイクルと比べて限定的であるとの見方を示している。

