連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨において、連邦準備制度理事会(FRB)が「フェデラル・ファンド金利の目標誘導目標を3.50%〜3.75%に据え置く」ことを決定したと確認された。これを受け、ビットコイン(BTC)は水曜日に2日間の下落幅を拡大した。
FRBは「長期的には最大雇用と2%のインフレ率を達成する」という目標を維持しているが、FOMCの議事要旨では「中東の情勢」を「不確実性」を助長する要因として挙げた。また、FRBは「二つの責務の両面に対するリスク」を評価するにあたり、選択の余地(オプション性)を維持したいという意向を強調した。

FOMC声明文。赤字は新たに追加された文言。出所:CNBC
FRBの金利据え置きは市場の予想通りであったが、パウエル議長の記者会見を通じてビットコインは不安定な動きを続けた。
HyblockのCEOであるシュブ・バルマ(Shubh Varma)氏は、今回の値動きを「FOMC後の典型的な『事実で売る(sell the news)』反応」と評した。一方で、「BTCは数時間以内に発表前の水準まで急速に回復しており、基礎となる確信は強い」とも述べている。
バルマ氏は自身の市場見解を裏付けるデータとして、次のように付け加えた。
「グローバルなビッド・アスク・レシオが0.3(過去最高水準の一つ)に急騰した一方で、価格下落に伴い未決済建玉(OI)は減少した。これは確信的な売りというよりも、FOMC後のポジション調整やストップ狩りによる典型的な挙動だ」

BTC/USDTのグローバル・ビッド・アスク・レシオ。出所: Hyblock
サポートは再びレジスタンスに転じるか
FOMC議事要旨の公開後、BTCは日中安値の74,937ドルまで下落した。これは、一部のトレーダーがサポートとレジスタンスの転換を確認する上で重要視していた20日単純移動平均線(75,664ドル)をわずかに下回る水準である。
コインテレグラフが月曜日に報じた通り、日足チャートでのチャネル抵抗線の突破を受け、BTCにはトレンドラインを上回る連続した日足の終値と、それに続く7万5,500ドルから7万6,500ドルの範囲でのサポート再テストが必要であった。

BTC/USDT 1日足チャート。出所:TradingView
上記の条件はすべて満たされているものの、20日移動平均線の奪還とトレンドライン抵抗線を上回る終値での確定に失敗した場合、上昇トレンド内の勢いの喪失と解釈される可能性がある。その場合、ビットコインは4カ月近く続いているチャネルの下限をテストする道が開かれることになる。
パウエル議長の会見に先立ち、Glassnodeのアナリストは、火曜日に7万9,000ドルまで反発した後に未決済建玉が増加したこと、ファンディングレートが中立を維持していること、現物と先物市場の累積ボリュームデルタ(CVD)に乖離が見られることを挙げ、ビットコイン・トレーダーが弱気のレバレッジを追加していることに注目していた。

FOMC議事要旨を前に弱気に転じるビットコイン・トレーダー。出所:Glassnode / X
さらに、Glassnodeの週次レポート「The Week Onchain」では、ビットコインの値動きを「市場平均を下回る水準に閉じ込められている」と描写している。6万5,000ドルから7万ドルがサポートとして機能しているものの、需要が弱いため持続的な反発の形成が妨げられているという。
レポートによると、ビットコインは7万9,000ドルの「真の市場平均(True Market Mean)」の克服に失敗した。短期保有者の利益確定の急増と、証拠金先物のネットショートへの転換が、ビットコインの短期的強気モメンタムを削いでいる。

エンティティ調整後のBTC短期保有者の実現利益。出所: Glassnode
これらの要因により、ビットコインはより急激な下落の動きに対して敏感になっているが、アナリストは、現物BTC ETFへの機関投資家の資金流入とCMEの未決済建玉の増加が、6万5,000ドルから7万ドルの間に「高密度の蓄積クラスター」を構築するのに役立っていると述べている。

CME未決済建玉および米現物ETF AUMポジションの変化。出所: Glassnode
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