ビットコイン(BTC)は木曜日、新たなサポートを回復できず、約4年ぶりの高値圏に達した原油価格を背景に下落した。
FOMCでリスク資産に逆風
TradingViewのデータによると、BTC/USDは7万6000ドル付近で推移し、前日高値から約2%下落した。

原油高と、近年で「最もタカ派」とされる米連邦準備制度理事会(FRB)の会合が重なり、リスク資産への楽観は抑制された。
両要因の背景には、終結の兆しが見えない米イラン戦争がある。
トランプ米大統領はトゥルース・ソーシャルへの投稿で、「イランは事態を収拾できていない。非核合意の締結方法すら分かっていない。早く賢くなるべきだ」と述べた。

こうした緊張の中、ブレント原油は1バレル120ドルを突破し、2022年6月以来の水準に達した。
トレーディング分析のコベイシー・レターは、「アジアは史上最悪のエネルギー危機に直面し、欧州の航空燃料は数週間分しか残っていない。米国は過去最高の原油輸出を行っている」とXで指摘し、「インフレが再燃している」と述べた。

インフレ懸念は水曜日の連邦公開市場委員会(FOMC)でも主要な論点となり、政策金利は据え置かれた。
市場は据え置きを織り込んでいたものの、FRBの政策スタンス変化によりリスク選好の見通しは悪化したとの見方が広がっている。
仮想通貨教育プラットフォーム「コイン・ビューロー」のニック・パクリンCEOは、今回がジェローム・パウエル議長の最後のFOMCとなる中、「近年で最もタカ派な会合だった」と指摘した。
「1992年以来初めて、4人のFRBメンバーが決定に反対票を投じた」と同氏は述べた。

さらに、FRBのインフレに対する「ソフトランディング」政策は終わった可能性があるとし、「3会合連続で金利は据え置かれたが、政策の方向性は変わった」と総括した。

トランプ大統領は決定後もパウエル議長への批判を繰り返し、「利下げが遅すぎる」と非難した。ケビン・ウォーシュ氏の議長就任が見込まれる中、同氏が6月の初回FOMCで利下げを行わなければ失望すると述べている。
21日線の攻防が焦点
BTCは、7万5500ドル付近の21日単純移動平均線(SMA)をサポートとして維持した。この水準が維持されるかどうかが、短期的な焦点となっている。
トレーディング分析のマテリアル・インディケーターズは、バイナンスのオーダーブックデータとともに「サポートは維持されるか」とXで問いかけた。
データによると、クジラなど大口は押し目で買いを入れている一方、小口はポジションを縮小している。

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