
Xが「キャッシュタグ」機能を導入 株式・仮想通貨データをアプリ内表示へ
ソーシャルメディアプラットフォームXは、iPhone向けにスマート「キャッシュタグ」機能を米国とカナダで導入した。

ソーシャルメディアプラットフォームXは、iPhone向けにスマート「キャッシュタグ」機能を米国とカナダで導入した。株式や仮想通貨のデータをアプリ内で直接表示できるようにし、イーロン・マスク氏が掲げる金融プラットフォーム化を進める。
この新機能では、ユーザーがティッカー投稿時に特定の資産やスマートコントラクトアドレスを選択できる。タグをタップすると、リアルタイムの価格チャートや関連投稿が表示される仕組みだ。
カナダでは、オンライン証券会社ウェルスシンプルとの提携により、アプリ内で株式や仮想通貨の取引も可能となる。一方、米国ではまだ取引機能は提供されていない。
Xのプロダクト責任者であるニキータ・ビア氏は火曜日の投稿で「キャッシュタグは、金融および仮想通貨コミュニティにとって最良のプラットフォームとなるための第一歩にすぎない」と述べた。
今回の動きは、メッセージング、SNS、個人間送金、ECなどを統合する「エブリシングアプリ」構想の一環だ。
こうした流れは、複数のサービスを単一の体験に統合するデジタルプラットフォームの潮流とも一致する。仮想通貨取引所コインベースも2025年7月、「スーパーアプリ」の構築方針を示している。
この発表は、ビア氏が仮想通貨関連プロダクトの可能性を示唆した直後に行われ、市場の関心を一段と高めた。
マスク氏はこれまで、利回り付き口座やキャッシュバック付きデビットカードを含む個人間決済機能「Xマネー」を4月に開始すると述べている。
𝕏 has always been the best source of financial news for traders and investors. Billions of dollars are allocated every day based on what people read on Timeline.
Today we're launching our new Cashtags feature in the US and Canada on iPhone, bringing real-time financial data to… pic.twitter.com/c8s7X9gHTO— Nikita Bier (@nikitabier) April 14, 2026
カナダでの取引機能が展開モデルに
ウェルスシンプルとの統合により、アプリ内で直接取引できる仕組みは、他地域での展開モデルを示すものとみられる。
ビア氏は「カナダのユーザーにはキャッシュタグに取引ボタンが表示され、X上でシームレスに売買できる。これは今後の展開のほんの一部にすぎない」と述べた。
また、ウェブ版やAndroid版への対応、さらにはグローバル展開も近く予定されているとした。
WeChat Pay型モデルをWeb3で再現か
予測市場ポリマーケットのパートナーであるタット・タン氏は、Xが中国アプリのWeChatに組み込まれた「WeChat Pay」のような仕組みを、Web3で再現しようとしている可能性を指摘した。
同氏は、仮想通貨の取引手数料が「エブリシングアプリ」構想における主要な収益源になる可能性があると分析した。広告やサブスクリプション収益は変動が大きく、法定通貨の個人間送金は収益性が低いためだ。
さらに、ソラナのアドバイザーであるビア氏や、Baseの元デザイン責任者ベンジ・テイラー氏の採用、仮想通貨ボットの排除といった動きも、Xが金融分野への進出を加速させている兆候だと指摘した。
「不正リンクだらけのタイムラインにネイティブウォレットや取引機能を載せることはできない。まずはプラットフォームをクリーンにする必要がある」とタン氏は付け加えた。

