フィンテック企業リップルは水曜日、シンガポール金融管理局(MAS)のBLOOMイニシアチブに、サプライチェーン金融企業Unloqとともに参加したと発表した。XRPレジャーおよびリップルUSDを用いたプログラマブルなクロスボーダー貿易決済の実証を行う。
今回のパイロットでは、UnloqのSC+と呼ばれるスマートコントラクト主導の貿易金融インフラを活用する。これは、貿易債務、決済条件、資金調達ワークフローを単一の実行レイヤーに統合する仕組みとなっている。あわせて、リップルのXRPレジャー(XRPL)および企業向けステーブルコインであるリップルUSD(RLUSD)が使用される。
MASは2025年10月、トークン化された預金およびステーブルコインを用いた決済機能の拡張を目的に、BLOOM(Borderless、Liquid、Open、Online、Multi-currency)の立ち上げを発表していた。
リップルとUnloqは、ステーブルコインやトークン化預金などのデジタル決済資産を活用し、あらかじめ設定された商業条件が満たされた場合にRLUSDでの支払いが実行される仕組みを採用する。このモデルは、決済リスクの可視性向上と中小企業の貿易金融へのアクセス改善を目的としている。
なお、パイロットの詳細や実施時期について、コインテレグラフはリップルにコメントを求めたが、掲載時点で回答は得られていない。
シンガポール、トークン化を推進
シンガポールは、決済、清算、資本市場におけるトークン化の取り組みを拡大し続けている。
2025年11月13日、MASはトークン化されたMAS債をプライマリーディーラー向けに発行する計画を発表した。決済には卸売型中央銀行デジタル通貨が用いられる予定であり、2026年に詳細が公表される見通しである。
翌11月14日には、MASがデジタルトークン発行ガイドラインを改訂し、シンガポール証券先物法(SFA)がトークン化された資本市場商品および発行体にどのように適用されるかを明確化した。新ガイドラインには、事例研究、開示要件、パイロットプログラム基準が盛り込まれ、トークン化の適切な発展を支える内容となっている。
