韓国大手金融グループのハナ金融グループは、仮想通貨取引所アップビット運営会社ドゥナムの株式を取得する。伝統的金融機関によるデジタル資産市場参入が広がる中、同社も仮想通貨分野への展開を強化している。
金曜日の規制当局向け提出書類によれば、ハナ金融は投資会社カカオ・インベストメントから、ドゥナム株220万株超を取得する。
取得比率は約6.55%で、取得額は1兆3億ウォン(約6億6800万ドル)超となる。
カカオから取得する6.55%分によって、ハナ金融はドゥナム第4位株主となる。
韓国メディアの朝鮮日報は昨年9月、ドゥナムの主要株主構成について、ソン・チヒョン会長が25.5%、キム・ヒョンニョン副会長が13.1%、カカオが10.6%、ウリ・テクノロジー・インベストメントが7.2%を保有していると報じていた。
ハナ金融は提出書類で、今回の株式取得について、「戦略的株式投資を通じた新金融分野での競争力確保」と説明した。
一方、カカオ側も株式売却について開示を行い、投資資金確保を目的として一部株式を売却する一方、140万株は引き続き保有すると明らかにした。

近年では、多くの銀行や伝統的金融機関が、長年の懐疑姿勢から転換し、仮想通貨分野への参入を進めている。
韓国金融グループ「未来アセットグループ」傘下のミレ・アセット・コンサルティングは2月、仮想通貨取引所コービットの経営権を取得した。
また今年初めには、別の韓国取引所コインワンも、会長保有株売却の可能性を検討していると発表していた。地元金融機関や海外取引所が買収候補として浮上しているとも報じられている。
さらに、韓国テック企業ネイバー・ファイナンシャルも昨年、株式交換を通じてドゥナムを取得することで合意しており、アップビット運営会社を傘下へ組み込む動きを進めていた。
ハナ金融、仮想通貨分野で積極展開
ハナ金融は近年、仮想通貨分野で積極的な動きを見せている。
4月には、ポスコ・インターナショナルおよびドゥナムと共同で、ブロックチェーンベース送金システム立ち上げに向けた3者間業務提携覚書(MOU)を締結した。
また3月には、英金融大手スタンダード・チャータード・グループと、グローバル金融市場およびデジタル資産市場に関する協業契約を締結した。
さらに、USDC発行企業サークルや米大手仮想通貨取引所クリプトドットコムとも提携し、韓国を訪れる外国人向けにステーブルコイン決済普及を進めている。

