イーサリアム(ETH)は1800ドル未満の複数年安値から33%上昇した後、足元ではやや勢いが鈍化している。ただし複数の重要指標は、ETHが6000ドルに向けたさらなる上昇局面に入る可能性を示している。
フラクタル分析は6000ドルを示唆
イーサリアムは現在、これまでマクロ的な底値を示してきた長期トレンドラインから反発している。2025年4月と2022年半ばにも同様の動きが見られ、それぞれ260%、130%の上昇につながった。
アナリストのクリプトジャック氏は「ETHは長期上昇トレンドラインのサポートを維持している」と述べ、「歴史は繰り返すのか」とXで指摘した。

移動平均収束拡散(MACD)でも強気のゴールデンクロスが確認されており、底打ちを裏付けるシグナルとなっている。
アナリストのアッシュ・クリプト氏は「週足MACDの強気クロスが確定した」と述べ、「過去2回はそれぞれ183%、75%の上昇につながった」と指摘した。
また週足の相対力指数(RSI)も過去のマクロ底値圏から回復しており、ETHが1750ドルまで下落した局面が底だった可能性を示唆している。

現在の値動きは、同じ構造的サポートからの反発、MACDの強気クロス、RSIの回復という点で過去と類似している。
歴史が繰り返されれば、ETHは底値から75%〜260%上昇する可能性があり、上値目標は3000〜6300ドルとなる。
供給逼迫が上昇圧力を強化
イーサリアムのオンチェーン指標は供給の引き締まりを示しており、これは過去にも大きな上昇の引き金となってきた。
バイナンスのERC-20ステーブルコイン・ホエール活動指数は、供給枯渇の構造的な進行を示している。
日次の蓄積アドレス数(継続的にETHを購入するウォレット)は2434に増加し、売却準備とされる取引所入金アドレス数(2300)を上回った。
クリプトクアントのアナリスト、グガオンチェーン氏は、この変化について「大口投資家が様子見から積極的な買いへ移行したことを示す」と分析した。
「売却目的で取引所に送金するアドレスよりも、蓄積する側のプレイヤーが明らかに多い。価格構造にとって極めてポジティブだ」とし、「供給ショックはすでに進行している」と述べた。

また、取引所からの流出増加もこれを裏付ける。Glassnodeのデータによると、4月2日には取引所のETH純ポジションが140万ETH減少し、7カ月ぶりの大幅な流出となった。執筆時点ではマイナス35万1300ETHとなっている。

こうした流出は、大口保有者がコールドウォレットへの移動や投資商品への組み入れを進めていることを示し、短期的な売り圧力の低下につながる。
この状態は一般に「供給スクイーズ」と呼ばれ、市場センチメントの改善と重なると急騰につながるケースが多い。
イーサリアム需要が回復
さらに、過去1週間でバイナンスのETH先物は約2カ月ぶりの高水準に上昇しており、買い需要の強まりを示唆している。
また、コインベース・プレミアム指数の上昇は、米国市場での需要拡大を示している。この指標は、コインベースとバイナンスの価格差を測定するものだ。
同指数は4月4日にプラス圏へ転じ、4月14日には0.055まで上昇し、2025年10月以来の高水準となった。2月初旬にはマイナス0.21まで低下していたが、現在は0.04付近で推移している。
これは特に米国の機関投資家による需要増加を示すシグナルとされる。

一方、イーサリアムETFも10日連続で資金流入を記録し、総額5億9000万ドルに達した。2024年12月以来の最長連続流入となり、2024年第4四半期のETH価格95%上昇時と同様の動きだ。

さらに、上場企業として世界最大のETH保有企業であるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズは先週、10万1627ETHを追加購入しており、機関投資家による需要拡大を裏付けている。
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