テザーは水曜日、ソフトバンクグループが保有していたトゥエンティワン・キャピタルの株式を取得したと発表した。
トゥエンティワン・キャピタルは、ビットコイン(BTC)トレジャリー戦略を軸に、融資、マイニング、資本市場サービスへ事業拡大を進めている企業だ。
今回の取引により、テザーは上場ビットコイン保有企業の中でも最大規模の企業の1社に対する支配力をさらに強めた形となる。
発表によれば、テザーはソフトバンクが保有していた約26%の株式を取得した。取得額は非公表だ。
ソフトバンクは、2025年設立のトゥエンティワン・キャピタルにおける初期出資企業の1社だった。
トゥエンティワン・キャピタルは、キャンター・フィッツジェラルド支援のもと設立され、ストライク創業者ジャック・マラーズ氏が率いている。
なお、支配株主であるテザー、およびトゥエンティワン・キャピタルの双方とも、テザーの現在の総保有比率については開示していない。
今回の所有構造変更に伴い、ソフトバンク側の取締役はトゥエンティワン・キャピタル取締役会から退任する。
この取引により、トゥエンティワン・キャピタルの所有権はさらにテザー側へ集中することになる。
結果として、テザーは同社の戦略およびガバナンスへの影響力を一段と強化する見通しだ。
今回の所有構造変更は、上場BTC保有企業が市場低迷局面で大きな圧力に直面している中で行われた。ビットコイン価格が下落すると、保有資産価値も低下する。その結果、純資産価値(NAV)が縮小し、既存株主の希薄化なしで新規資金調達を行うことが難しくなる。

金融サービス企業へ拡大方針
一方、トゥエンティワン・キャピタルは、単なるBTCトレジャリー企業から脱却し、BTC中心の金融サービス企業へ転換する方針も明らかにした。
同社は、BTCトレジャリー事業に加え、BTC融資、マイニング、資本市場事業を統合する計画だ。
トゥエンティワン・キャピタル株は、このニュースを受けて上昇した。ただし、依然としてボラティリティは高い状況が続いている。
同社株(XXI)は、2025年12月にキャンター・エクイティ・パートナーズとの事業統合を経てニューヨーク証券取引所へ上場した。しかし、それ以降の株価下落率は37%に達している。

なお、同社を巡っては企業統合に向けた動きも見られている。
コインテレグラフが4月に報じたように、テザーはトゥエンティワン・キャピタルと、ジャック・マラーズ氏率いるBTC決済企業ストライクとの合併案に賛成票を投じる方針を示していた。
さらに、この統合企業をBTCマイニング企業エレクトロン・エナジーと合併させる構想も検討されている。
