ビットコイン・トレジャリー企業ストラテジーの「変動金利シリーズA永久ストレッチ優先株(STRC)」のような永久優先株について、投資家はリスクを過小評価している可能性がある。
クレジット資産運用会社ビルド・マーケッツの最高投資責任者(CIO)マット・ダインズ氏は、メディア「トゥルース・フォー・ザ・コモナー(TFTC)」でそう指摘した。
ダインズ氏によれば、永久優先株を発行した企業は、投資家へ元本返済を行う必要がない。
企業側は投資条件を再交渉することなく、配当を無期限に支払い続けることが可能だという。
一方、投資家が元本回収を望む場合、二次市場で永久優先株を売却する必要がある。
永久優先株には満期日が存在しないため、保有者は流動性収縮リスクや金利リスクへ永久的にさらされることになる。
ダインズ氏はさらに、「スプレッドが上昇し、市場が企業借り手へより高い利回りを要求し始めれば、その影響は永久優先株の無限デュレーションへ直結する」と説明した。そのうえで、「もし流動性崩壊が起きるなら、それは法定通貨側から発生するだろう」と述べた。

今回の分析は、STRC需要拡大の中で示された。
木曜日にはSTRCの日次取引高が15億ドルへ急増し、この金融商品として過去最高を記録した。ストラテジーは現在、ビットコイン購入資金調達手段として優先株発行を積極活用している。
STRC発行枠、来年にも上限到達の可能性
仮想通貨調査会社デルファイ・デジタルによれば、STRCには現在、約280億ドルの発行上限が設定されている。
デルファイ・デジタルのアナリストらは、「この上限が引き上げられなければ、ストラテジーによるBTC蓄積ペースは鈍化する可能性がある」と指摘した。
現在、発行済みSTRC株式の額面総額はすでに85億ドルへ達している。また、記事執筆時点での時価総額は約84億ドルとなっている。
STRC価格は現在、1株あたり約99ドルで推移している。配当利回りは11.5%となっている。

ただし、この優先株の配当率は変動型だ。つまり、投資家へ提供される利回りは毎月変動する可能性がある。
さらにストラテジーは現在、普通株主およびSTRC保有者を対象に、配当支払いを半月ごとへ変更する

