ビットコイン財務企業ナカモト(旧KindlyMD)は、第1四半期にビットコイン(BTC)約284BTC(約2000万ドル相当)を売却し、あわせてメタプラネット株の大半を処分した。
デビッド・ベイリー氏が会長を務める同社は、1BTCあたり約7万400ドルで売却した計算となる。2025年末時点では、1625BTCを保有し、1BTCあたり8万7519ドルで評価していたため、今回の売却は年末評価比で約20%のディスカウントとなる。
同社は提出書類で「今回の売却資金は、事業投資の拡大および最近の合併に伴うコストに対応するための運転資金の補填に充てる」と説明した。
3月の売却後、ビットコイン保有量は約5058BTCとなり、2025年末の5342BTCから減少した。
メタプラネット株を損失で処分
ナカモトは仮想通貨売却と並行して、メタプラネット株の大部分も損失で売却した。
同社は1株3.75ドルで800万株(総額約3000万ドル)を取得していたが、第1四半期に500万株を約1110万ドルで売却し、1株あたり約2.22ドルでの処分となった。
この投資は2025年末時点ですでに評価損が発生しており、為替影響を含めて929万ドルの未実現損失を計上、帳簿価額は2070万ドルまで減少していた。
ナカモトは2025年に、ビットコイン価格が平均取得価格を下回ったことにより、保有資産の公正価値変動に関連して1億6620万ドルの損失を計上した。通期の純損失は5220万ドルとなった。
医療事業から撤退へ
ベイリー氏は声明で、従来の医療事業を段階的に縮小し、BTC IncおよびUTXO Managementなど最近の買収先との統合に注力する方針を示した。
ナカモトの株価は直近数カ月で大きく下落しており、年初来で40%下落、過去6カ月では80%下落している。
記事執筆時点で株価は約0.21ドルで、2025年半ばの30ドル超のピークを大きく下回っている。
同社は2025年12月、まだKindlyMDとして取引されていた時期に、株価が30営業日連続で1ドル未満となったことを受け、ナスダックから通知を受けた。
これにより、上場維持基準を満たすための6カ月の猶予期間が与えられており、基準未達の場合は上場廃止の可能性がある。

