モルガン・スタンレーのビットコイン上場投資信託(ETF)であるモルガン・スタンレー・ビットコイン・トラスト(MSBT)は、水曜日の取引初日に3060万ドルの資金流入を記録した。米国の大手銀行による初の現物型ビットコインETFとして、「堅調だが爆発的ではない」スタートを切った。
MSBTはNYSE Arcaで取引を開始し、初日の取引高は3400万ドルとなった。これはブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏が予想していた3000万ドルをやや上回った水準となる。
4月8日時点で、MSBTは444.4BTC(約3170万ドル相当)を保有しており、米国の現物型ビットコインETF全体で保有されている約129万BTCのうち、およそ0.03%を占めている。
手数料は競合の中で最も低く設定されているが、当日の資金流入ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)の4000万ドルに次ぐ結果となった。
今回の上場はブラックロックへの直接的な挑戦というより、伝統的金融機関が依然としてビットコインETF市場に参入余地を見出していることを示すものと言えるだろう。ただし、モルガン・スタンレーの参入は2024年の初期ローンチ組から約2年遅れており、当時の初日需要のハードルははるかに高かった。
FBTCとARKBの流出でETF全体は純流出に
IBITとMSBTの流入だけでは他ファンドの売りを相殺できず、ファーサイドのデータによるとフィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)は7900万ドル、ARK 21シェアーズ。ビットコインETF(ARKB)は約7500万ドルの資金流出を記録した。
さらにグレイスケール・ビットコイン・トラストETF(GBTC)でも1100万ドルの償還が発生し、米国の現物型ビットコインETF全体では1日あたり1億2450万ドルの純流出となった。

これで2日連続の資金流出となり、前日の1億5900万ドルの流出に続く動きとなる。なお月曜日には4億7100万ドルの流入があり、これは2月後半以来最大の1日流入だった。
2024年初期のETFラッシュには及ばず
MSBTの初動は、米証券取引委員会(SEC)が初の現物型ビットコインETFを承認した2024年1月のローンチラッシュと比べると控えめなものとなった。
GBTCとIBITはそれぞれ初日に23億ドルと10億ドルの取引高を記録し、IBITは約1億1200万ドルの流入、GBTCは9500万ドルの流出を記録していた。
それでもバルチュナス氏によれば、モルガン・スタンレーのビットコインETFは過去1年のETFローンチの中では上位に入る見通しとなっている。

同氏は、ビットワイズのソラナ・ステーキングETF(BSOL)、カナリーのXRP ETF(XRPC)、ラウンドヒルのメモリーETF(DRAM)などを例に挙げ、6000万ドルの取引高が1つの目安になると指摘した。

