水曜日に公開された13F提出書類によると、JPモルガン・チェースは第1四半期、複数のビットコイン現物投資信託(ETF)の保有報告量を増加させた。なかでも、ブラックロックの「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」のポジションは174%急増した。
提出書類によれば、同銀行はIBITのポジションを、2025年第4四半期の約300万株から830万株へと積み増した。CoinGlassのデータでは、第1四半期にビットコイン価格が22%以上下落したものの、書類上のデータに基づくと、この買い増しにより報告額は約1億6,200万ドル増加したことになる。
また、今回の書類は仮想通貨関連資産全般にわたる活発な動きも示しており、イーサリアムやソラナに関連するファンドのポジションを新規・拡大したほか、マイニング企業やデジタル資産へのエクスポージャーを持つ企業の株式についても銘柄入れ替え(ローテーション)を行っている。
これらの動きは、ビットコイン価格が下落し、米国のビットコイン現物ETFが純流出を記録したデジタル資産にとっての弱気な四半期において、JPモルガンが報告対象となる仮想通貨関連の保有資産を選択的に成長させたことを示唆している。
ブラックロック以外のビットコインETFへの賭けも急拡大
ブラックロックのIBIT株の増資に加え、JPモルガンは「Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund(FBTC)」や「Bitwise Bitcoin ETF(BITB)」を含む、他の複数のビットコイン現物ETFへのエクスポージャーも拡大させた。
BITBの保有数は、4,872株から4万8,258株へと900%近く急増し、報告額で約151万ドルを追加した。FBTCのポジションも3,996株から2万2,196株へと約450%増加し、約98万ドル相当の価値が加わった。
さらに、JPモルガンは現物ではなくビットコイン先物を追跡する「ProShares Bitcoin Strategy ETF(BITO)」へのエクスポージャーも大幅に増やした。同銀行のBITO保有数はわずか40株から1,302株へと3,000%以上の伸びを記録した。
イーサ、ソラナ、XRPなどのアルトコインETFでは対照的な動き
アルトコイン関連のETFについては、第1四半期において新規ポジションの追加と完全な撤退が混在する、対照的な動きを見せた。
同銀行は「Bitwise Solana Staking ETF(BSOL)」の株式を4万7,460株(約52万3,000ドル相当)購入し、ソラナ特化型ETF製品への初の保有報告を行った。

Source: The Bitcoin Historian
同時に、イーサリアム関連ETFへのエクスポージャーも増加させており、「iShares Ethereum Trust(ETHA)」を36%増の26万6,734株としたほか、「Bitwise Ethereum ETF(ETHW)」も大幅に買い増した。
一方で、提出書類はXRP関連のエクスポージャーからの完全撤退を示しており、同銀行は「Bitwise XRP ETF(XRP)」のポジションを3,870株からゼロへと削減した。
強気なビットコインETFの購入と並行して、JPモルガンは世界最大のビットコイン保有企業であるストラテジー(Strategy)社のポジションもわずかに増加させた。
その他の仮想通貨関連銘柄については、ロビンフッド・マーケッツやコインベース、ギャラクシー・デジタル、ビットディアー・テクノロジーズ・グループの保有を減らす一方、ブロック(Block)、MARAホールディングス、コア・サイエンティフィック、ペイパル(PayPal)のポジションを積み増すなど、混合した対応となっている。

