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Zoltan Vardai
執筆者:Zoltan Vardaiスタッフライター
Bryan O'Shea
校閲:Bryan O'Sheaスタッフ編集者

金融安定理事会、ドル建てステーブルコインに警鐘 新興国の金融安定にリスク

金融安定理事会、ドル建てステーブルコインに警鐘 新興国の金融安定にリスク
ニュース

金融安定理事会(FSB)は火曜日、外貨建てステーブルコインが新興国および発展途上国において金融安定やマクロ経済にリスクをもたらす可能性があると警告した。

FSBは2025年の年次報告書で、複数の法域で流通する米ドル建てステーブルコインについて、新興国の金融安定に対して「より深刻な」リスクをもたらす可能性があると指摘した。

報告書は、これらのリスクとして、通貨代替、国内決済システムの利用低下、国内の金融政策の有効性低下、財政資源への圧力、資本移動規制の回避などを挙げた。

FSBは、ステーブルコイン分野の発展状況を政策当局が継続的に評価し、流動性リスク、オペレーショナルリスク、広範な金融システムとの相互連関に関する脆弱性を把握・対応する必要があるとした。

今回の報告書は、FSBが2023年に策定した仮想通貨活動およびグローバルなステーブルコイン枠組みに関する規制フレームワークを踏まえたものとなる。同フレームワークは2025年に見直され、依然として実施面で大きなギャップや不整合が存在すると評価された。

FSBは2009年4月、金融安定フォーラムの後継として設立された。2008年の金融危機を受け、G20諸国によってグローバル金融システムの強化を目的に創設された。

実体経済での活用は依然限定的

FSBは、仮想通貨およびステーブルコインは、決済など実体経済に関連する金融サービスにおいては依然として広く利用されていないと指摘した。

「近年市場は拡大しているが、仮想通貨およびステーブルコインは実体経済を支える金融サービスにおいて広範には利用されていない」

報告書は、ステーブルコインが一定の利点を持つことは認めつつも、金融市場や金融機関との結び付きが強まる中で、相互連関、流動性、オペレーショナルリスクに関連する脆弱性を引き続き監視する必要があるとした。

暗号資産の時価総額と月間取引量 Source: FSB

FSBはまた、2026年の重点分野として、仮想通貨関連のデジタルイノベーションやステーブルコインの脆弱性監視を挙げた。

さらに、プライベートクレジット、ノンバンク金融仲介、クロスボーダー決済に関するリスク監視や、危機対応能力の強化および規制の近代化に関する取り組みも重点項目として示した。

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