分散型仮想通貨取引所(DEX)のDrift Protocol(ドリフト・プロトコル)は水曜日、プラットフォーム上で「異常な」取引活動を検知した。同チームは問題が解決するまで資金を入金しないようユーザーに警告している。
Driftチームは初期の発表では進行中の事案の具体的な原因や被害額については明らかにせず、現在調査を進めているとしている。その後、同プラットフォーム上での入出金は停止された。

ブロックチェーン・サイバーセキュリティ脅威の研究者であるVladimir S氏は、今回の不正流出(エクスプロイト)は仮想通貨ウォレットの秘密鍵の漏洩が原因である可能性が高く、流出した総額は2億ドルに達する可能性があると述べている。同氏は「管理者の署名権限が侵害されたか、権限を持つ者が意図的にこれらの変更を実行した」との見解を示した。
Vladimir S氏によると、盗まれた資産にはラップド・ビットコイン(BTC)、Jito(JTO)、ミームコインのFartcoin(FRT)、その他のアルトコイン、およびドル、ユーロ、日本円の各種ステーブルコインが含まれる。これらはすでに複数のウォレットに送金されているという。

ソラナの財務管理会社であるDeFi Development Corpによると、攻撃者は盗んだ資産をステーブルコインのUSDCに変換し始め、イーサリアムネットワークへブリッジした上でイーサ(ETH)を購入している。
コインテレグラフはDrift Protocolにコメントを求めたが、公開時までに回答は得られなかった。2月のサイバーセキュリティ侵害による仮想通貨の損失額は4,900万ドルで、1月から大幅に減少していたが、今回の事件はユーザーやプラットフォームが直面し続けているセキュリティ上の脅威を改めて浮き彫りにした。
不正流出のニュースを受けDriftトークンが急落
CoinMarketCapのデータによると、Drift(DRIFT)トークンの価格は水曜日に一時0.68ドルに達していたが、不正流出のニュースを受けて約18%下落した。

ブロックチェーンセキュリティ会社Immunefiによると、ハッキングを受けたプラットフォームの独自トークンの約83%は、価格が事件前の水準まで回復することはないという。
Immunefiのミッチェル・アマドールCEOは3月、コインテレグラフに対し「盗まれた資金は被害の第一段階に過ぎない。その後に続くもの、すなわち持続的なトークン価格の低迷、財務能力の低下、リーダーシップの混乱、開発時間の損失、そしてユーザーの信頼失墜の方が、しばしばより破壊的である」と述べている。

