13年7カ月にわたり休眠していたビットコイン(BTC)の大口ウォレットが再び動き出し、現在約1億4700万ドル相当の資産の一部が移動された。
オンチェーンデータ分析サイトのビットインフォチャートによると、当該アドレス「1NB3ZX…」は2012年7月5日に2100BTCを受け取っており、当時の価格は1BTCあたり約6.59ドルだった。現在の価格では約1億4700万ドルに相当し、初期投資額約1万3800ドルから1万倍以上の含み益となっている。
今回移動されたのは0.00079BTC(約56ドル)とごくわずかだが、ホエールアラートやルックオンチェーンといったオンチェーン分析アカウントの注目を集めた。これらのアカウントはビットコイン初期に取得された「サトシ時代」のアドレスの動向を追跡している。
ビットインフォチャートによると、このアドレスは2012年に一度だけ大量のBTCを受け取った後、約14年間一切動きがなかった。

「ガチホ」か鍵の復旧か、市場で見方分かれる
トレーダーの間では、この動きに対する評価が分かれている。
複数の強気相場と弱気相場を経ても売却せず保有し続けた点を評価し、「レバレッジなし、デイトレなし、ストレスなし。信念と時間だけ。最も難しい戦略が最も利益を生む」と称賛する声もある。
一方で、より現実的な見方として、最近になってシードフレーズや秘密鍵を復元し、売却前にテスト送金を行った可能性を指摘する声もある。
長期間動きのなかったウォレットでは、数十ドル規模の少額送金でアクセス権や送金先の正確性を確認するテストトランザクションは一般的とされる。
今後、残りの2100BTCが取引所や別のアドレスへ移動するかどうかが注目される。
過去にも類似の大口移動
今回の動きに先立ち、2026年1月にもサトシ時代のウォレットが動いている。
2013年にビットコインを取得した別のアドレスが、13年以上の休眠後に約909BTC(約8500万ドル相当)を新たなウォレットへ移動した。
このケースでも、1BTCあたり7ドル未満で取得した資産に対し、約1万3900倍のリターンが発生していた。

