ビットコイン(BTC)の今回サイクルにおける下落幅は約50%にとどまり、過去サイクルよりも大幅に縮小していると、フィデリティ・デジタル・アセットが指摘した。この傾向は今後も続く可能性があるという。
同社のリサーチアナリスト、ザック・ウェインライト氏は火曜日、過去の最高値更新後の下落率は通常80%〜90%に達していたが、今回のサイクルでは約50%にとどまっていると述べた。
また、前回の過去最高値を基準に価格推移を比較すると、「サイクルごとにリターンが逓減している」傾向が確認できると指摘した。
「各サイクルの上昇幅は前回よりも小さくなっている。2026年の今サイクルでは下落リスクも同様に緩やかになっている」と述べた。
TradingViewによると、ビットコインは2月6日に約6万ドル超で今回サイクルの安値を付け、10月6日の約12万6000ドルの過去最高値から52%下落した。
現在もピークから約46%下落した水準にある。
前回サイクルでは、2021年の6万9000ドルの高値から2022年11月の約1万6000ドル未満まで77%下落しており、今回の下げは相対的に浅い。
市場成熟でボラティリティ低下
LVRGリサーチのディレクター、ニック・ラック氏は水曜日、「今回のサイクルが過去より浅いことは、市場の成熟とボラティリティ低下、そして機関投資家の信頼向上を示している」と述べた。
「ビットコインは投機的資産から、より安定した価値保存手段へと変化しつつあり、今後の普及拡大につながる可能性がある」と指摘した。
一方、アルフラクタル創業者のジョアン・ウェドソン氏は、前回の半減期から534日後に天井を付けた点に注目し、過去サイクルよりも期間が短縮していると分析した。
この「減衰パターン」から、底は半減期後912日〜922日の間に形成される可能性が高く、「2026年9月末から10月初旬が有力」との見方を示した。
重要移動平均線の下で推移
ビットコインは現在、長期トレンドを示す50日間および200日間の指数平滑移動平均線(EMA)を下回って推移している。
一方で、過去の下落局面でサポートとして機能してきた200週間EMA(約6万8000ドル付近)に接近しており、重要な攻防ラインとなっている。

