イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンであるアービトラムは4月21日、ケルプDAO(Kelp DAO)ハッキングに関連するウォレットに保管されていた約3万ETH(約7120万ドル相当)を凍結した。
アービトラムは同日、コミュニティによって選出された12人で構成されるセキュリティ評議会が「緊急対応」として、ケルプDAOハッキングに関連するウォレットにあった3万766ETHを凍結したと発表した。
また、これらのETHは「中間的な凍結ウォレット」に移動され、元のアドレスからはアクセスできない状態となっていると説明した。今後の移動には、アービトラムのガバナンスによる追加の決定が必要となる。
流動性リステーキングプロトコルであるケルプは、LayerZeroベースのブリッジを通じて土曜日に少なくとも2億9300万ドル規模のハッキングを受けた。LayerZeroは、この攻撃の背後に北朝鮮が関与していると指摘している。

このハッキングにより、相互接続された仮想通貨レンディング市場では数百万ドル規模の不良債権が発生している。攻撃者は盗んだケルプトークンを担保として、レンディングプラットフォームであるアーベから仮想通貨を借り入れていた。
ブロックチェーン上で資産を凍結する措置は、仮想通貨業界において議論を呼びやすいテーマだ。反対派は、このような介入は技術の理念に反すると主張する一方、支持派はセキュリティ強化やネットワークの健全性維持につながると擁護している。
X上では複数のユーザーが今回の凍結を批判し、評議会の判断で資金が凍結されたことを踏まえ、アービトラムの分散性に疑問を呈した。
アービトラムのセキュリティ評議会メンバーであるグリフ・グリーン氏はXへの投稿で、「この決定は軽々しく下されたものではない。技術的、実務的、倫理的、政治的な観点から数え切れないほどの議論を重ねた」と述べた。
同氏は、12人中9人が凍結に賛成票を投じたと明かしたが、それ以上の詳細は明らかにしていない。
アービトラムは、評議会が法執行機関からの意見も踏まえ、「アービトラムコミュニティの安全性と健全性を維持しつつ、ユーザーやアプリケーションに影響を与えないよう慎重に判断した」と説明している。

