米検察当局は、2021年に5400万ドル超が流出した分散型金融(DeFi)プラットフォーム「ウラニウム・ファイナンス」のハッキング事件について、被告の男性に対する起訴内容を公表した。
ニューヨーク南部地区連邦検事局は月曜日、メリーランド州在住のジョナサン・スパレッタ被告が2021年4月に2件のハッキングを実行したとして起訴した。
米連邦検事のジェイ・クレイトン氏は声明で、スパレッタ氏がスマートコントラクトを悪用して数百万ドルを窃取し、その結果としてウラニウム・ファイナンスは資金不足により閉鎖に追い込まれたと述べた。
ウラニウム・ファイナンスは、自動マーケットメーカーのユニスワップを基にしたBNBチェーン上のフォークであり、2021年4月の強気市場の中でローンチされた。2度目のハッキング後にウェブサイトは閉鎖され、被害者は十分な説明を受けられない状況が続いている。

同月に2度のハッキングで崩壊
ウラニウム・ファイナンスは2021年4月8日、ローンチからわずか数日後に140万ドルのハッキング被害を受けた。ニューヨーク南部地区連邦検事局によると、攻撃者はスマートコントラクトの脆弱性を悪用し、「本来の権限を大きく上回る仮想通貨報酬」を引き出した。
その後、プラットフォームとハッカーの間で非公開の合意が成立し、盗まれた資金のうち約38万6000ドルを除くすべてが返還された。
しかし、数週間後の4月28日、より大規模な2度目のハッキングが発生した。攻撃者は26の流動性プールにまたがる引き出し制限を管理するスマートコントラクトの不具合を悪用し、5330万ドル相当の仮想通貨を盗み出した。これにはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、および同プラットフォームのネイティブトークン「U92」が含まれていた。

資金はコレクターズアイテムに使用か
検察当局は、盗まれた資金がポケモンカード、古代ローマのコイン、ライト兄弟の飛行機の一部とされる布片などのコレクターズアイテム購入に使われたと主張している。これらの物品はスパレッタ氏の自宅捜索時に押収された。
また当局は昨年2月、このハッキングに関連する3100万ドル相当の仮想通貨を押収していたが、当時は詳細を公表していなかった。
スパレッタ氏はコンピューター詐欺1件(最長10年の刑)およびマネーロンダリング1件(最長20年の刑)で起訴されている。
同氏は月曜日、米連邦判事オナ・ワン氏の前で正式な起訴内容の審理を受ける予定となっている。

