仮想通貨・ビットコインのニュースサイト|コインテレグラフ ジャパン
Marcel Pechman
執筆者:Marcel Pechmanスタッフライター
Ray Salmond
校閲:Ray Salmondスタッフ編集者

WTI原油105ドルにまで急騰 ビットコインの下落シグナルとなるか?

WTI原油105ドルにまで急騰 ビットコインの下落シグナルとなるか?
価格分析

原油価格は月曜日に105ドルまで急騰し、約4年ぶりの高値に達した。歴史的には、この水準はビットコイン(BTC)の大幅調整と重なる場面があったが、2014年に1回、2022年に2回と事例は限られており、現在の市場懸念が妥当かどうかを判断するには、より詳細な分析が必要となる。

原油105ドルとビットコインの調整

2014年6月12日、イスラム国(ISIS)がイラク北部に進軍し、モスルとティクリートを制圧したことを受け、WTI原油は105ドルを突破した。

ビットコイン(青、左軸)とWTI原油(赤、右軸) Source: TradingView

最初の1週間の値動きは限定的だったが、その後10週間足らずでビットコインは600ドルから468ドルへと21%下落した。この水準を回復するまでには2年以上を要した。

次の事例は約8年後の2022年3月1日である。ロシア・ウクライナ戦争の激化を受け、WTI原油は再び105ドルを突破した。

ビットコイン(青、左軸)とWTI原油(赤、右軸)Source: TradingView

この時、ビットコインは7日間で14%下落し、4万4370ドルから3万8100ドルまで下げた。ただし、原油が105ドル超を維持する中でも、ビットコインは1カ月以内に下落分をすべて回復した。

2022年:ロシア産原油禁輸と長期弱気市場

直近の事例は2022年5月4日で、欧州連合(EU)がロシア産原油の段階的禁輸を正式に提案したことを受け、WTI原油が105ドルを上回った。

ビットコイン(青、左軸)とWTI原油(赤、右軸) Source: TradingView

この時、ビットコインはその後7日間で27%急落し、その後も長期的な弱気市場に突入した。最終的に約19カ月にわたる弱気相場を経て、3万9700ドル水準を回復するまでに至った。

原油価格はその後数年間100ドルを下回って推移していたが、今週再び100ドルの水準に戻っている。

原油価格だけで説明できるか

Yahoo Financeによると、トランプ米大統領は、米国がイランの石油産業を「長期的に支配する」ことを望むと発言している。

一般的に原油105ドルはビットコインにとって弱気シグナルと見られがちだが、過去12年間で3回の事例だけでは明確な相関関係を示すには不十分である。

むしろ、2014年2月のマウントゴックスの清算問題や、2022年5月のテラ-ルナ・エコシステム崩壊といった他の要因が、長期的な弱気市場の主因であった可能性が高い。したがって、特定の原油価格水準だけを理由にビットコインの下落を説明するのは現実的ではないといえる。

本記事は、投資助言または投資に関する推奨を含むものではありません。すべての投資および取引にはリスクが伴うため、読者は意思決定を行う際にご自身で調査を行う必要があります。正確かつ迅速な情報提供に努めていますが、Cointelegraphは本記事に含まれる情報の正確性、完全性、または信頼性を保証するものではありません。本記事には、リスクや不確実性を伴う将来予想に関する記述が含まれる場合があります。これらの情報に依拠したことにより生じた損失または損害について、Cointelegraphは一切の責任を負いません。