イーサリアム(ETH)の主要なオンチェーン指標が、2022年の弱気市場で底打ちした局面以来となる3年以上ぶりの高水準に達した。
このシグナルは、現物需要の弱さや鈍い価格推移にもかかわらず、早期の底打ち局面に入る可能性を支持している。データは、ETHが2000ドル付近で下げ止まる可能性を示唆する一方、今後数週間でさらに下値を試す展開もあり得る。
テイカーフロー急増、ETH底打ちの裏付けとなるか
ETHのネット・テイカー出来高(30日平均)は、3月17日に1億4200万ドルに達し、2022年7月18日以来の水準となった。ネット・テイカー出来高は、デリバティブ市場における積極的な買いと売りの差を測る指標である。
プラス圏の数値は、成行注文が買い優勢であることを示す。今回の急上昇は、2022年半ばの調整局面で見られたスパイクと一致している。

こうした拡大は、2022年7月や2020年8月に見られたように、価格が底付近で安定する中、トレーダーがポジションを調整しエクスポージャーを積み増す移行期に出現してきた。
また、イーサリアムのコインベース・プレミアム指数は2月24日以降プラス圏を維持しており、プレミアムの高さは米国のトレーダーによる現物需要の高まりを示している。

ただし、仮想通貨アナリストのペリン・アイ氏は、供給側の圧力低下にもかかわらず価格反応が鈍い点を指摘し、主導的な買い需要の不足が背景にある可能性を示した。
「供給側は強気だが、買い手がいない。買い手は現状の価格を依然として割高と見ており、新たな底を待っているように見える」
2150ドル割れなら流動性ゾーンに注目
ETHの短期サポートは100期間および200期間の指数平滑移動平均線(EMA)と一致しているが、価格は上昇トレンドライン付近で圧縮されており、下抜けとなれば下方の流動性ゾーンに焦点が移る。

内部流動性は2100〜2000ドルに位置し、より大きなクラスターは1905ドル付近に形成されている。
さらに、1976ドル付近には30億ドル超のロングポジションが積み上がっており、大規模な清算クラスターが存在する。このゾーンに入れば、強制ロスカットが発生し、短期的な需給の歪みを生む可能性がある。

一方で、買いが入ればこの水準は需要ゾーンとして機能し、2000ドル超への反発を支える展開も想定される。
仮想通貨トレーダーのEliZ氏は、日足ベースで2000ドルを重要な分岐点として示した。この水準を維持すれば中期トレンドは保たれるが、割り込めば積極的なショートポジションが優勢となり、下値目標が意識される展開となる。

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