ビットコイン(BTC)は木曜日、上院銀行委員会によるCLARITY法案前進を追い風に8万2000ドルまで上昇した。しかし、その後は強い上値抵抗とETF需要減速を背景に上昇が停滞している。
それでもアナリストらは、重要な条件を満たせばBTC上昇モメンタムは再び強まる可能性があると指摘している。
8万2000ドルを新たなサポートへ転換できるか
TradingViewのデータによれば、BTCは8万2000ドル付近の上値抵抗を再び試した。
この価格帯は先週以降、繰り返し価格上昇を阻んでいる。
注目されるのは、この水準に200日間単純移動平均線(SMA)と200日間指数平滑移動平均線(EMA)が重なっている点だ。
これによって、8万2000ドルの重要性はさらに強まっている。
アナリストのSykodelic氏は木曜日、Xへの投稿で「ビットコインがさらに上昇するなら、現在8万2000ドル付近にある200日EMAを突破し、その上で維持する必要がある」と述べた。
さらに、「ここで再び反落すれば、7万4000ドル〜7万7000ドル水準まで、より深い調整となる可能性がある」と警告した。
ギャラクシー・トレーディングのアナリストらも、BTC価格は2025年10月以降、これら移動平均線を下回って推移していると指摘した。そのうえで、「移動平均線突破は、ビットコインにとってさらなる強気確認シグナルになる」と述べた。

BTCがこれら移動平均線を強い出来高を伴って明確に突破した最後のケースは2025年4月だった。当時、ビットコインは48.5%上昇し、現在の過去最高値12万6000ドルまで上昇した。
ビットコインの取得価格分布ヒートマップによれば、さらに上には8万4000ドル〜8万5400ドル帯という重要レジスタンスも存在する。この価格帯では、投資家が約105万BTCを取得している。
アナリストのSherlock氏は、「ここはBTC市場がさらに上昇するために吸収しなければならない最大級の供給クラスターの1つだ」と述べた。

一方、ビットコインの清算ヒートマップでは、8万2000ドル〜8万3000ドル帯に大量の売り注文が確認されている。ここが弱気派の主要防衛ラインとなっていることがわかる。

テクニカル分析によれば、BTCが8万2000ドル〜8万4000ドル帯を突破して終値ベースで維持できれば、9万2000ドルレジスタンス帯への上昇余地が開ける。さらに、このゾーンを突破できれば、新たな上昇局面開始を示唆する可能性がある。
ビットコインETF流出、依然として逆風
BTC価格ブレイクアウトの鍵となる要因の1つは、機関投資家需要の回復だ。
しかし、現物ビットコインETFへの資金流入は不安定な状態が続いている。
Farside Investorsのデータによれば、現物ビットコインETFは、5日間で約17億ドルの流入を記録した後、5月7日に2億6900万ドルの流出へ転じた。
流出は今週も継続しており、水曜日には6億3500万ドル流出した。これは1月下旬以来最大規模の流出となる。

Glassnodeは今週のニュースレターで、「ビットコイン回復継続には、強く安定したETF資金流入再開が必要だ」と指摘した。
さらに、「機関投資家による継続的な蓄積が維持されれば、今後数週間でBTCが上方供給帯へ挑戦するための需要基盤となる可能性がある」と述べた。
一方、カプリオール・インベストメンツ のデータによれば、BTCを日次購入するビットコイン・トレジャリー企業数は過去数週間でわずかに増加している。しかし、その水準は2025年半ばのピーク時を大きく下回っている。

現在も継続的にBTC購入を続けている数少ない企業の1つが、マイケル・セイラー氏率いるストラテジーだ。同社は先週、4300万ドル相当となる535BTCを追加購入した。
これにより、ストラテジーのBTC保有量は合計81万8869BTCへ増加した。取得総額は約618億6000万ドルで、平均取得価格は1BTCあたり7万5540ドルとなっている。
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