暗号資産(仮想通貨)のXRPが軟調な値動きを続けている。27日には一時、直近16週間で最安値となる水準まで下落した。市場では、テクニカル面やオンチェーン指標の悪化から、心理的節目である1ドル(約160円)を割り込むリスクを懸念する声が強まっている。

XRP/USD daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView
下落圧力の背景に「売り手優位」の構造
XRPの価格低迷の背景には、複数の売り要因が重なっている。市場関係者の間では、暗号資産市場全体のボラティリティ(変動率)の高まりに加え、XRP特有の供給構造や保有者による利益確定売りが上値を抑える要因となっているとの見方が支配的だ。

XRP/USD weekly chart. Source: Cointelegraph/TradingView
テクニカル指標においても、多くの分析官が警告を発している。週足チャートでは、価格の移動平均線が下向きのトレンドを強めており、目先の支持線(サポート)として機能していた価格帯を維持できるかが焦点となっている。市場の勢いを示す相対力指数(RSI)も中立を下回り、売り手が市場の主導権を握っている状況だ。

XRP daily chart. Source: Egrag Crypto
「1ドル」の攻防が正念場
足元で投資家が最も注視しているのは、1ドルという重要な心理的節目だ。XRPがこの水準を維持できなければ、需給バランスの崩壊が加速し、一段の価格調整を迫られる可能性がある。

XRP’s Positive/Negative sentiment metric. source: Santiment
市場調査会社のデータによれば、現物市場での買い意欲は依然として限定的である。仮に1ドルの支持線を明確に下抜けた場合、次の主要な節目を試す展開となる可能性が高く、投資家の間では「強気相場のシナリオが崩れつつある」との警戒感も出始めている。

XRP’s NUPL vs. price performance chart. Source: Glassnode
一方で、一部のアナリストは、現在の価格調整を「長年の保有者による入れ替え局面」と分析する向きもある。市場の流動性が確保される中で、過度な悲観論が広がる前に反転の兆しを見いだせるか、目先の展開が重要になりそうだ。
※日本円換算は現在の為替レート(1ドル=約160円)を用いて算出しています。
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