暗号資産(仮想通貨)のXRPが、長らく続いた下落基調から反転し、「爆発的な価格上昇」を遂げる可能性が浮上している。2025年7月に付けた直近のサイクル高値から約64%下落しているものの、複数のオンチェーン・データとテクニカル指標が、強力な価格反発のシナリオを支持している。
市場関係者が注目する3つの重要な兆候は以下の通りだ。
MVRV比率が「極端な過小評価」水準に
市場価値を実現価値(実際に取引された時点の価格に基づく価値)で割った指標であるMVRV比率が、過去の底値圏や買い集め(アキュムレーション)局面に一致する水準まで低下している。直近の30日MVRV比率はマイナス47%まで落ち込み、2020年12月以来の低水準となった。

XRP MVRV ratio. Source: Santiment
ブロックチェーン分析会社グラスノードのデータによると、価格の割高・割安を測るMVRV Zスコアもゼロ付近で推移している。2024年後半に同指標がこの水準まで低下した際は、0.30ドル(約48円、1ドル=約160円換算)でマクロ的な大底を打った後、500%の急騰を見せ、3ドル(約480円)を超える高値を付けた経緯がある。

XRP MVRV Z-score vs. price. Source: Glassnode
取引量急増、「強固な価格の底」を形成中か
基盤技術である「XRP Ledger(XRPL)」において、4月にトランザクション(取引)の記録的な急増が見られた。暗号資産分析会社クリプトクオントのアナリスト、TopNotchYJ氏は「エコシステムの深部での活動と買い集めが、水面下で静かに進行している」と指摘する。
同氏によると、「トランザクション数の垂直的な急増はネットワークの初期の先行指標であり、爆発的な価格上昇の前兆となる」という。過去を振り返ると、2019年11月の取引急増後には、2021年に0.15ドル(約24円)から1.79ドル(約286円)へ約1200%上昇。2024年7月にも同様の急増後、0.50ドル(約80円)から2025年半ばの高値3.17ドル(約507円)まで600%の急騰を見せた。
現在、XRP価格は1.30~1.50ドル(約208~240円)という重要な買い集めゾーンで値固め(コンソリデーション)を行っている。同アナリストは「歴史が繰り返され、現在の値固めが上昇の土台となれば、控えめに見積もって5倍に拡大するとして、次の主要ターゲットは7.50~8.00ドル(約1200~1280円)になる」と強気の見方を示した。クジラ(大口投資家)のウォレット数や月間取引数が過去最高水準にあることも、この見立てを補強している。

XRP Ledger transaction count. Source: CryptoQuant
チャート上に「下降ウェッジ」、3.10ドルへの突破を視野
テクニカル面でも、週足チャートにおいて長期下落後の強気反転を示す典型的なシグナル「下降ウェッジ(くさび型)」パターンが形成されている。2025年7月以降、価格は2本の下降トレンドラインの間で圧縮されており、現在は心理的節目である1.30ドル付近が強固な下値支持(サポート)として機能している。

XRP/USD weekly chart. Source: Cointelegraph/TradingView
さらに、週足の相対力指数(RSI)は売られすぎの水準から回復しつつあり、売り手のモメンタム(勢い)が衰え始めていることを示唆している。過去のRSI回復局面でも、強い価格反発が確認されている。
ウェッジの上値抵抗線である1.50ドルを明確に上抜ければ、現在の価格水準から約134%高い3.10ドル(約496円)のターゲットに向けた本格的な上昇機運が高まる。ただし、長期的なトレンド転換を確固たるものにするには、日足ベースで1.40〜1.60ドル(約224〜256円)の抵抗帯を突破し、その水準を維持できるかが当面の焦点となる。
※日本円換算は現在の為替レート(1ドル=約160円)を用いて算出しています。
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