イーサリアム(ETH)が再び勢いを取り戻し上昇するには3つの要因が必要だと、シャープリンク・ゲーミングのジョセフ・チャロムCEOが指摘した。
チャロム氏は木曜日、コインテレグラフのYouTube番組「Chain Reaction」のインタビューに応じ、「まず1つ目は、米国でCLARITY法案が成立することだ」と述べた。
この発言は、同日に米上院銀行委員会でCLARITY法案が前進したタイミングと重なった。採決では共和党議員13人全員と民主党議員2人が賛成票を投じている。
チャロム氏は、米仮想通貨業界へ明確な規制枠組みを提供することを目的とした同法案について、「単なる米国国内の話ではない」と強調した。世界各国も重要なシグナルとして注視しているという。
米国の仮想通貨政策転換に注目
チャロム氏は、「最近アジアを頻繁に訪れているが、韓国、香港、東京、シンガポールでは非常に注目されている」と語った。
さらに、「各国は、米国が仮想通貨やデジタル資産に対する敵対的姿勢から転換し、再び金融分野のリーダーになり得ることを理解している」と述べた。
そのうえで、「金融活動の多くで再ドル化が進む可能性があり、アジア主要金融都市はそれを非常に警戒している」と指摘した。

チャロム氏によれば、2つ目の要因は市場のリスク選好回復だ。これは地政学リスク緩和や、「AIテーマ」の過熱沈静化に大きく左右されるという。
「仮想通貨市場が再び上昇するには、それらの一部が落ち着く必要があると思う」と同氏は語った。
シャープリンク・ゲーミングは現在、公開企業としては世界第2位のイーサリアム・トレジャリー企業となっている。
Ethereum Treasuriesのデータによれば、同社は約86万1251ETHを保有しており、記事執筆時点での評価額は18億9000万ドルとなっている。
CoinMarketCapによれば、ETHは2025年8月、仮想通貨市場全体の上昇局面の中で過去最高値4823ドルを記録した。しかし、その後55%下落し、記事執筆時点では2190ドル付近で推移している。
「トークン化分野でイーサリアムが支配的になる」
チャロム氏が注目する3つ目の要因は、現実世界資産(RWA)のトークン化拡大だ。
「金融資産トークン化分野では、イーサリアムが支配的になる」と同氏は述べた。
さらに、「現在、RWAトークン化の市場規模は約320億ドルだ。トークン化は2017年に始まったが、ここまでの拡大速度は驚くほど遅かった」と説明した。
一方で、「現在では、ファンド全体をトークン化する動きまで出始めている」と語った。
実際、大手資産運用会社は最近、相次いでトークン化関連発表を行っている。
水曜日には、JPモルガンがイーサリアム上でトークン化マネーマーケットファンドを立ち上げる申請を行った。これにより、ステーブルコイン発行体は、規制下の現金同等資産で準備金を保有しながら利回りも得られるようになる。
また3月には、フランクリン・テンプルトンがオンド・ファイナンスと提携し、ETFのトークン化版をオンチェーン展開すると発表した。これにより、投資家は仮想通貨ウォレット経由でアクセスできるようになる。
チャロム氏は、「1年後、トークン化された資産の規模が300億ドルのままとは限らない。5000億ドル、あるいは1兆ドルへ成長する可能性もある」と述べた。

