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Vince Quill
執筆者:Vince Quillスタッフライター
Robert Lakin
校閲:Robert Lakinスタッフ編集者

セイラー氏、第1四半期決算で売却を示唆した後に一転してビットコイン買い増しを予告

セイラー氏、第1四半期決算で売却を示唆した後に一転してビットコイン買い増しを予告
ニュース

ストラテジー(Strategy)社の共同創設者であるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は、ビットコインの買い増しを今週再開することを示唆した。同氏は火曜日の決算説明会において、財務資産の一部を定期的に売却する可能性があると述べていた。

セイラー氏は日曜日のXへの投稿で「仕事に戻るぞ、BTC(Back to work, BTC)」と述べた。このメッセージは、これまでの傾向では投稿の翌日に行われることが多いBTC購入の事前合図となっている。

同社が最後に行った購入は4月27日で、約2億5,500万ドルで3,273 BTCを取得し、総保有量は818,334 BTCに達した。同社のウェブサイトによれば、本稿公開時点での保有資産価値は約618億ドルにのぼる。

Strategy's history of Bitcoin purchases since 2020. Source: SaylorTracker.com

同社は、火曜日の2026年度第1四半期決算説明会を前に1週間、BTCの連続購入を休止していた。説明会の中でセイラー氏は、債券(クレジット・インストルメント)の保有者への配当を支払うため、ビットコイン保有分の一部を定期的に売却する可能性があると語った。

この発表は、これまで同社が維持してきた「BTCを売却しない」という姿勢と矛盾するように見え、批判的な立場からは、この売却が新たな売り圧力となって市場価格の重石になる可能性があるとの声が上がっている。

ストラテジー社CEO、配当原資の売却は市場を「慣らす」ためと説明

「配当の資金を調達するために、おそらくいくらかのビットコインを売却するだろう。それは市場を慣らし(Inoculate)、我々がそれを実行したというメッセージを送るためだ」と、セイラー氏は第1四半期の決算説明会で述べた。

この発表に対するビットコイン・コミュニティの反応は分かれている。ストラテジー社の投資家であるアダム・リビングストン(Adam Livingston)氏などは、定期的な売却は同社の財務を向上させ、将来的にさらなるBTC購入のための資金調達を可能にすると主張している。

Strategy's Bitcoin per share since 2020, measured in sats, the base unit of Bitcoin. Source: SaylorTracker.com

ビットコイン推進派のサムソン・モウ(Samson Mow)氏は、ストラテジー社がBTCを売却できる能力を持つことで、金融市場における選択肢が増え、より柔軟な立ち回りが可能になると述べた。

一方で、ソーシャルメディア上では、ストラテジー社のビットコイン売却と債券発行が「ドゥーム・ループ(破滅のループ)」を引き起こし、BTCの現物価格を抑制するのではないかという懸念も散見される。

ストラテジー社のフォン・リー(Phong Le)CEOは、売却は配当の支払いや税金の繰り延べといった特定のケースに限られると明確にした。また、同社の売却や購入がビットコインの市場価格に影響を与えるべきではないと付け加えた。

同氏によれば、ビットコインの1日の平均取引高は600億ドルを超えており、同社の社債商品保有者に支払う年間15億ドルの配当金は容易に吸収できるという。

「我々が価格を吊り上げたり、押し下げたりしているとは思わない」とリー氏はCNBCに語り、同社がビットコイン総供給量の約4%を保有していることを付け加えた。

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