グーグル、カリフォルニア工科大学(カルテック)、量子スタートアップのオラトミックが公表した研究によると、数百万BTCを保有するビットコイン(BTC)ウォレットの一部が将来的な量子攻撃に対して脆弱となる可能性がある。
約670万BTCが潜在的リスクに
グーグルの論文は、約670万BTC(約4500億ドル相当)が、量子コンピューターの性能が十分に向上した場合に攻撃対象となりやすいウォレットに保管されていると推定している。

これには、ビットコイン初期のマイニング報酬であった50BTC単位を保有するレガシーウォレット群も含まれる。いわゆる「サトシ時代」のコインの多くは、長年にわたって手つかずのままになっている。

カルテックとオラトミックの研究は、量子コンピューターが標準的なブロックチェーンを約10日で解読可能と主張している。
一方、アナリストのカイルドゥープス氏は、長期的なリスクは休眠アドレスに集中しており、資産を移動させることで量子リスクを軽減できる可能性があると指摘した。この警告を受け、一部の初期保有者はすでに対応を始めている可能性がある。
実際、公開データでは過去1年間でサトシ時代または10年以上前のウォレットから8万5000BTC超が移動している。ただし実際の総量はさらに多い可能性がある。
なお、これらの研究は完全に独立したものではなく、一部の著者がオラトミックに出資しており、6人が同社の従業員であることから、結論が商業的利益に影響されている可能性も指摘されている。
This is such bullshit lmao. Don't let them fud you out. I read up on quantum computing once and the tech is much further away than they make you believe.
— pika2zero (@ruggedpikachu) March 31, 2026
Today the highest count is 6K qubits held for 13 seconds. Thats far far away from the 500K required for 9 min - especially… https://t.co/LouWxSKE1t
量子リスクで価格上値重く
複数のアナリストが量子リスクを指摘する中、ビットコインの下押し圧力になるとの懸念もある。
カプリオール・インベストメンツ創業者のチャールズ・エドワーズ氏は、「ビットコインコアが量子リスクに真剣に対応しない限り、新たな過去最高値は更新されない」と述べた。
またアナリストのMacnBTC氏は「2026年から2027年に底をつけ、その後このリスクが現実化する前の最後の強気相場が訪れる可能性がある」との見方を示した。
一方で、ビットコインセキュリティ専門家のジェイムソン・ロップ氏は量子リスクに懐疑的な見方を示した。
同氏はXで「これらの研究はアルゴリズム効率と量子理論の進展を示しているが、その前提条件を見落とすべきではない」と指摘した。
さらに「進展は続いているが、実際に暗号解読可能な量子コンピューターがいつ実現するかは依然として不確実だ」と述べた。
本記事は、投資助言または投資に関する推奨を含むものではありません。すべての投資および取引にはリスクが伴うため、読者は意思決定を行う際にご自身で調査を行う必要があります。正確かつ迅速な情報提供に努めていますが、Cointelegraphは本記事に含まれる情報の正確性、完全性、または信頼性を保証するものではありません。本記事には、リスクや不確実性を伴う将来予想に関する記述が含まれる場合があります。これらの情報に依拠したことにより生じた損失または損害について、Cointelegraphは一切の責任を負いません。

