ビットコイン(BTC)が、2022年11月以来となる最悪の週間パフォーマンスに向かっている。金曜日時点で、週初来の下落率は約15%に達した。

BTC/USD weekly chart Source: TradingView
BTCは一時6万1000ドル(約978万円)付近まで下落した後、6万2500ドル(約1002万円)近辺で推移していた。そこから約1500ドル(約24万円)戻した格好で、強気派が心理的節目である6万ドル(約962万円)のサポートラインをなお守ろうとしている様子がうかがえる。
では、ビットコインが6万ドルを割り込んだ場合、どこまで下がるのか。
ビットコインは現在、6万1800ドル(約991万円)付近にある200週単純移動平均線(SMA)を試している。この水準は過去、主要な相場サイクルの下値支持線として機能してきた。
あるアナリストは、この200週SMAが引き続き維持されるなら、ビットコインの最悪の下値は5万5000ドル(約882万円)程度にとどまる可能性があるとみている。
「最悪でも5万5000ドル」――アナリストの見方
アナリストのラッズ氏によれば、ビットコインは6万ドルを一時的に下抜ける「ヒゲ」をつけた後、より強い買い需要に支えられる可能性があるという。
同氏は金曜日の投稿で、ビットコインの下値の「最悪」シナリオは5万5000ドル(約882万円)になる可能性があると指摘した。その根拠として挙げたのが、200週単純移動平均線、すなわちチャート上のピンク色のラインである。

BTC/USD weekly chart. Source: BarChart/TradingView
この水準は、これまでビットコインの長期的なサポートゾーンとして、たびたび機能してきた。2019年、2020年、2022年、2023年に200週移動平均線を試した局面では、いずれも大きな相場サイクルの底値となり、その後の力強い回復局面につながった。
2026年2月にも、ビットコインは200週SMAをサポートとして試した後、37%超の上昇を見せている。今週は、BTCが今年2度目となるこのピンク色のラインの防衛戦に臨んでおり、価格は6万2000ドル(約994万円)前後で推移している。
ベアフラッグは5万ドル台前半への下落を警告
一方で、ビットコインのチャート上では、成熟しつつある「ベアフラッグ」が、5万5000ドルを大きく下回る調整を示唆している。
金曜日時点で、BTCはフラッグ下限のトレンドラインを下抜けた。取引量も増加しており、下落方向への確信が強まっていることを示している。テクニカル分析において、ベアフラッグとは、急落後に価格が狭いチャネル内で一時的に上昇・保ち合いとなり、その後、再び従来の下落トレンドを再開する形を指す。

この場合の下値目標は、直前の下落幅をブレイクダウン地点から差し引いて算出される。ビットコインの場合、その目標値は5万〜5万1000ドル(約802万〜818万円)のサポートゾーン付近となる。
この価格帯は、過去の水平サポートとも重なっている。BTCが今後数日以内にフラッグ下限のトレンドラインを回復できなければ、次に注視すべき主要水準となる。
オンチェーンデータも5万〜5万4000ドルを示唆
ビットコインのオンチェーンデータも、ベアフラッグが示す下値目標と似た水準を指している。
グラスノードのMVRV価格バンドによれば、BTCの実現価格は5万3740ドル(約862万円)付近にある。簡単に言えば、実現価格とは、ビットコインの供給量が最後にオンチェーン上で動いた平均価格を示す指標だ。過去には、この水準が調整局面における重要なサポートとして機能してきた。

BTC MVRV extreme deviation pricing bands. Source: Glassnode
同じチャートでは、もう一つの重要なサポート水準も示されている。青色のラインで示された5万560ドル(約811万円)付近である。この水準まで下がれば、オンチェーン評価上、ビットコインはかなり割安に見えることになる。
これらを合わせると、ビットコインのサポートゾーンはおおむね5万〜5万4000ドル(約802万〜866万円)の範囲に形成される。これは、ベアフラッグが示す5万〜5万1000ドル(約802万〜818万円)の下値目標とも近い。
カップ・アンド・ハンドル崩れなら3万3000ドルも
さらに、ビットコインの週足チャートには、もう一つの弱気パターンが浮かび上がっている。いわゆる「カップ・アンド・ハンドル」の崩れだ。
このパターンでは、BTCが丸みを帯びた天井を形成し、その後、ハンドル部分で小さな反発を試みる形になっている。現在のビットコイン価格は、そのハンドル下限付近で弱含んでおり、200週SMAと6万ドルのサポート水準に接近している。

BTC/USD weekly chart. Source: TradingView
仮にビットコインがこのエリアを明確に下抜けた場合、同パターンから導かれる下値目標は3万3000ドル(約529万円)付近となる。
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