仮想通貨ウォレット企業であるエグゾダス・ムーブメント(Exodus Movement)は、2026年第1四半期の純損失が3,210万ドルになったと発表した。買収資金を確保するためにビットコイン(BTC)財務資産の大部分を売却したことなどが響き、前年同期の1,290万ドルの赤字から2倍以上に拡大した。
月曜日の発表によると、3月31日までの3カ月間の総売上高は2,270万ドルで、前年同期の3,600万ドルから36.8%減少した。主な事業である取引所アグリゲーション(交換代行)事業が、ユーザーの取引量減少により前年比1,380万ドル(40.8%)減となり、減収の主因となった。
月間アクティブユーザー数は前年同期の160万人から150万人へと微減したが、四半期ベースの資金入金済みユーザー数は180万人から140万人へと22.2%の大幅な減少を記録した。
同社は市場環境悪化の主な要因として、連邦準備制度理事会(FRB)による経済成長見通しの修正や、政府の関税政策を巡る不確実性などのマクロ経済的な圧力を挙げた。「デジタル資産価格のボラティリティは今後も続くと予想され、将来の業績に大きな変動をもたらす可能性がある」と付け加えている。
Exodus、ビットコイン保有量の63%を売却
Exodusは2025年12月末時点で1,704 BTCを保有していたが、3月31日までにそのポジションを628 BTCまで縮小させた。数量ベースで約63%の削減となる。同社は今四半期の売却を通じて7,320万ドルを調達しており、そのほぼすべてが、フィンテック企業のMonavateおよびBaanxを傘下に持つW3C Corpの買収資金に充てられる予定である。
同社のデジタル資産ポートフォリオ全体では3,640万ドルの純損失を計上した。これは資産交換による4,040万ドルの実現益があったものの、7,680万ドルの含み損によって相殺された結果である。
四半期末時点の現金および現金同等物は7,290万ドルとなり、2025年末の490万ドルから大幅に増加した。

Exodus shares drop. Source: Yahoo! Finance
Exodusの株価は5月12日に5.75%下落して7.71ドルとなり、時間外取引でもさらに3.11%下落して7.47ドルを記録した。
AIエージェント分野への進出を狙い「XO Cash」をローンチ
コインテレグラフが報じた通り、ExodusはMoonPayと提携し、Solanaベースのステーブルコイン・ツールキット「XO Cash」をリリースした。これにより、AIエージェントがユーザーのプライベートキーを公開することなく、Visaの決済レールを通じて資金を支出することが可能になる。
開発者はエージェント連携ウォレットを作成し、1日の支出上限設定、加盟店の制限、Exodus Payの残高を通じた仮想デビットカードの発行などを行える。決済はMonavateのインフラを介してUSDCまたはUSDTで自動的に精算され、取引手数料は無料となっている。

