市場アナリストらは、弱気チャートパターンの下抜けが確認された場合、イーサリアム(ETH)が1000ドルまで下落する可能性があると警告している。
ベアフラッグ形成なら1000ドル台も
イーサリアムの下落トレンドは、日足チャート上のベアフラッグ下限トレンドラインである2000ドルを割り込んだ場合、加速する可能性がある。
同様の下抜けは1月にも発生しており、その際ETH価格は41.5%下落した。
ベアフラッグは、大幅下落後に価格が上向きチャネル内で保ち合いを形成する弱気継続パターンだ。フラッグの下落ターゲットは、直前下落幅を基準に算出される。
今回のケースでは、2000ドルの下抜けポイントから計算すると、ターゲットは1075ドルとなる。これは現在価格から49%下落した水準だ。

アナリストのコイン・シグナルズ氏は月曜日のX投稿で、「ETHはベアフラッグを下抜けしようとしている」と指摘した。
さらに、「価格が2000ドルの下限トレンドラインを維持できなければ、1800ドルへの売り、もしくは新安値更新が続くだろう」と述べた。
別のアナリスト、キース・アラン氏もフォロワーに対し、「厳しいシナリオに備えるべきだ」と警告した。
同氏は、21日単純移動平均線(SMA)と50日SMAによるデッドクロス形成、および日足ベアフラッグの確認を懸念材料として挙げた。
同氏は最近のX投稿で、「モメンタム指標も、日足・週足RSIの両方で悪化を示している」と説明。さらに、「サポート形成に失敗すれば、より低いテクニカルサポート水準へ順次下落する可能性がある」と指摘した。
その場合、ベアフラッグのターゲットである1300ドル付近が視野に入るという。

また、アナリストのクリプト・パテル氏は、ETHが上昇ウェッジを形成中だと分析した。下落ターゲットは1500ドルだとしている。
同氏は、「イーサリアムは重要な上昇トレンドラインを失った。このライン下で推移する限り、弱さは続く可能性がある」と述べた。

一方、コイングラスのデータによれば、ETHが2000ドルを割り込んだ場合、全取引所で17億ドル超のレバレッジロング清算が発生する可能性がある。

イーサリアム大口保有者の蓄積も減少
グラスノードのデータによると、ETHは最近2400ドルまで反発したものの、大口ウォレットによる広範な蓄積は確認されていない。
特に、1万ETH超を保有する「メガホエール」ウォレット数は減少している。現在は1050まで低下しており、10カ月ぶり低水準となった。30日変化率はマイナス70まで落ち込んでいる。これは2月初旬以来の低水準だ。

つまり、大口投資家は最近の流動性を利用してリスク削減を進めており、中期的な自信欠如を反映している。
小規模ウォレット層でも状況は似ている。
1000〜1万ETHを保有するウォレット数も減少しており、5月8日時点で4750まで低下した。これは9カ月ぶり低水準だ。30日変化率も依然マイナス圏にあり、執筆時点ではマイナス50付近で推移している。

これらデータは、ETH主要保有層で分配売りが続いており、確信度も弱いことを示している。
その結果、2000ドル割れが発生した場合、さらなる下落リスクが強まる可能性がある。
こうしたホエール減少は、最近の取引所流入増加とも一致している。
短期的には、依然として下方向への圧力が優勢であり、売り圧力も高まっている状況だ。
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