イーサリアム(ETH)は2150ドルを上回る現在の上昇と、現物および先物市場の強気な出来高が維持されれば、2500ドルの再テストに向かう可能性がある。
またETHのマクロ指標は、2022年以来となる「割安圏」に位置しており、売り圧力の弱まりと蓄積プロセスの初期段階への移行を示唆している。
2150ドル越えで構造改善 上値は2600ドルゾーン
日足チャートでは、6.33%の上昇により2150ドルのレジスタンスを突破し、強気派が主導権を握っている。ETHは現在、3月高値の2385ドル付近の再テストが視野に入れており、さらに上では2475ドルから2635ドルのフェアバリューギャップが上昇ターゲットとして意識される。
過去2カ月にわたり2150ドルの再テストが繰り返されており、買い手がより高い水準で参入し続けていることから、レジスタンスが弱まっていることが示唆される。

チャート上では市場構造の改善が確認されており、現在の上昇は主に現物市場の需要によって支えられている。4時間足では、ETHは安値を切り上げながら2250ドルから2300ドルのレンジ突破を試みている。
現物の累積ボリュームデルタ(CVD)は4月に18万4500ETHと高水準を維持しており、持続的な現物需要を反映している。

先物CVDも436万ETHまで徐々に上昇しており、デリバティブトレーダーが追随する形で上昇を支え始めている。
資金調達率は0.0052とプラス圏にありロング優勢を示している一方、未決済建玉は約475万ETHでレンジ内にとどまっており、レバレッジは限定的である。
これらのデータは、ETHが現物主導での蓄積局面にあることを示している。ただし、より強いブレイクアウトには先物ポジションの拡大が必要となる可能性がある。
マクロ指標は割安水準を示唆
カプリオール・マクロ・インデックス・オシレーターは-2.42を示しており、ETHがマクロ的な底に近づいている可能性を示している。この水準は歴史的に投げ売りとトレンド転換に結びつく希少な割安ゾーンに該当する。
この指標は投資行動やサイクル位置、オンチェーンデータを追跡するものであり、極端なマイナス値は売り圧力の枯渇を示すことが多い。
過去の事例でもその有効性が確認されている。2022年6月から7月にかけては、この指標が-2.2まで低下した際にETHは1000ドルから1200ドル付近で底を形成した。2023年10月から11月には-1まで低下し、1500ドルからのブレイクアウトにつながった。
さらに2025年4月にも同様の低水準が1500ドル付近の底打ちを示し、その後4000ドル超への上昇が続いた。

現在の状況もこれらの局面と類似しており、ETHは4800ドル付近の高値から2100ドルまで下落し、指標はサイクル安値付近に位置している。
このように、ETHは割安ゾーンにあるため、下落余地は限定的で上昇余地の方が大きいと考えられる。ただし、2400ドルから2500ドルの回復と、マクロ指標のゼロ回帰が確認されることが上昇シナリオの裏付けとなる。
アナリストのクリプト・サンムーン氏は、ETHのテイカーバイ/セル比率が過去4〜5カ月にわたり上昇している点にも言及した。
現在の下落局面と合わせると、2025年4月から5月の上昇前の構造と類似しており、同様の回復フェーズが形成されつつある可能性がある。

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