ビットコイン(BTC)が、4カ月ぶりの安値圏へと沈み込むなか、弱気相場で重要視されるトレンドラインに到達した。市場では、ここから「反発する可能性は十分ある」との見方も出ている。
ポイントは三つだ。
ビットコインは2023年10月以降、上回って推移してきた200週単純移動平均線(SMA)を再び試す展開となった。
このラインは、2022年の弱気相場の底打ち局面から反発局面にかけて、上値を抑える“壁”として機能していた。
さらに、ビットコインの日足RSIは、2020年以来の売られすぎ水準に近づいている。
約3年ぶりに戻ってきた「弱気相場の線」
トレーディングビューのデータによると、BTC/USDは2023年以来初めて、200週SMAの水準に戻ってきた。
200週SMAは、ビットコインの弱気相場を測るうえで重要な物差しとされる。時間の経過とともに上昇してきたこのトレンドラインは、現在6万1626ドル、日本円にして約986万円に位置している。

BTC/USD one-week chart with 200SMA. Source: Cointelegraph/TradingView
前回、価格がこのラインと交わったのは2023年10月のことだった。だが、2022年の弱気相場では、この線が強気派の前に立ちはだかる抵抗線となり、買い手が完全に主導権を取り戻すまで、相場の頭を押さえ続けた。
SNSチャンネル「コリン・トークス・クリプト」の運営者であるコリン・トークス・クリプト氏は、この200週SMAへの回帰を「重要な節目」と表現した。
同氏はXへの投稿で、こう問いかけている。
「ここで反発するのか、それともさらに下げるのか」
そのうえで、同氏はこう続けた。
「ビットコインはかなり急角度で下げてきたため、近いうちに反発する可能性はそこそこあると思う。ただ、正直なところ、短期的には誰にも分からない」

BTC/USD one-week chart with 200SMA. Source: ColinTalksCrypto/X
コリン・トークス・クリプト氏は、過去数年にわたる強気フラッグ、弱気フラッグを示したチャートも掲載した。コインテレグラフが報じたように、BTC/USDはすでに、2026年初めに見せた弱気フラッグの下抜けをなぞるような値動きを見せている。
同氏はさらに、こう指摘した。
「最良の弱気相場での買い場は、200週移動平均線を下回ったところで訪れる」
「売られすぎ」示すRSI 市場には楽観論も
一方、市場の一部では、ビットコインが直近安値で「売られすぎ」になっている点に注目する声も出ている。
日足ベースの相対力指数(RSI)は17.35まで低下した。これは、2月の下落時と並び、2020年以来の低水準だ。

BTC/USD one-day chart with RSI data. Source: Cointelegraph/TradingView
著名経済学者フランク・A・フェッターの名を冠したXの分析アカウントは、BTC/USDについて「ほぼ史上最も売られすぎの領域にある」と強調した。
暗号資産トレーダー兼アナリストのミカエル・ファン・デ・ポッペ氏も、RSIの低下と200週SMAへの回帰を踏まえ、こう述べている。
「ここから先のビットコインに強い投資仮説を持っているなら、ポジションを積み増す領域だ」
ただし、同氏は短期的な値動きの焦点として、ストラテジーの企業債務をめぐる懸念を挙げた。
「その観点を除けば、すべてはSTRCとディペッグの問題にかかっている。もしこれが上向きに戻るなら、ビットコインも反発するタイミングになる可能性が高い」
一方で、警戒も忘れていない。
「ここで継続的な下落トレンドが続くなら、市場では6万ドル割れを見る可能性が高い」
6万ドルは、日本円で約960万円にあたる。ビットコインは今まさに、2022年の弱気相場を思い起こさせる“因縁のライン”の上に立っている。反発の号砲となるのか、それともさらなる下落の入口となるのか。市場の視線は、この200週線に集中している。

BTC/USD one-week chart. Source: Michaël van de Poppe/X
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