ETFアナリストのジェームズ・セイファート氏によれば、現物ビットコインETFは、「デジタルゴールド」という従来の位置づけを超えて需要が拡大する中、運用資産残高(AUM)で金ETFを上回る可能性がある。
セイファート氏は金曜日に公開されたコイン・ストーリーズのポッドキャストで、「ビットコインETFをポートフォリオに組み入れる理由は数多く存在する」と述べた。ビットコイン(BTC)はデジタルゴールド、価値保存手段、分散投資の手段、デジタル資本・資産として機能するほか、「成長リスク資産」としても認識されていると説明した。
同氏は、ビットコインには複数の評価軸が存在する一方で、金はその一部に限られると指摘。「ビットコインETFは金ETFよりも規模が大きくなるとの見方を持っている」と語った。
「ポートフォリオのスパイス」としてのBTC
セイファート氏は、ビットコインETFは成長や流動性を狙う投資の一環として幅広い投資家に利用され得るとし、「ポートフォリオにおけるスパイスのような存在」と表現した。
ビットコインは供給量が限定されていることから、通貨価値の希薄化に対するヘッジとして金と比較されることが多い。
3月には、米国の金ETFが29億2000万ドルの純流出を記録した一方、米国の現物ビットコインETFには13億2000万ドルの純流入があった。
最大の金ETFであるGLDは、3月4日に30億ドルの資金流出を記録し、2年以上で最大の流出となった。
また、国際決済銀行(BIS)のデータによると、個人による金購入は過去6カ月で3倍に増加した一方、ウォール街では過去4カ月で売却が加速している。
直近は金とビットコインが同時下落
ETF資金フローの違いにもかかわらず、直近では両資産の価格は同様の動きを見せている。
記事執筆時点で、ビットコインは6万6918ドルで推移し、過去30日で8.07%下落している。一方、金は4676ドルで取引され、同期間で8.25%下落している。
フィデリティ・デジタル・アセットのアナリスト、クリス・カイパー氏は2025年12月、「歴史的に金とビットコインは交互に優位となってきた。2025年は金が主導したが、次はビットコインが主役となる可能性がある」と述べている。

