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William Suberg
執筆者:William Subergスタッフライター
Allen Scott
校閲:Allen Scottスタッフ編集者

ビットコイン急落、次なる下値は5万ドルか 1日で6%下落

ビットコイン急落、次なる下値は5万ドルか 1日で6%下落
マーケット

暗号資産市場に、またしても冷たい風が吹き込んだ。

ビットコイン(BTC)は、米ウォール街の取引開始後に下げ足を速め、1日で6%を超える急落となった。売りが売りを呼ぶ“清算の連鎖”が市場を襲い、強気派の楽観論は一気に吹き飛んだ格好だ。

トレーディングビューのデータによれば、ビットコインの対ドル価格は、ビットスタンプで一時6万6948ドルまで下落した。日本円にして約1070万円である。これは4月5日以来の安値で、ここ数カ月の上昇分を帳消しにする水準だった。

BTC/USD one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

被害は価格下落だけにとどまらない。暗号資産全体では、24時間で12億5000万ドル、約1998億円相当のポジションが清算された。レバレッジをかけて上昇に賭けていた投資家たちが、次々と市場から退場を迫られたのである。

Crypto liquidation history (screenshot). Source: CoinGlass

S&P500は最高値、ビットコインは崩落

皮肉なことに、株式市場ではS&P500がまたも史上最高値を更新していた。ところがビットコインは、その流れにまったくついていけなかった。

BTC/USD vs. S&P 500 one-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView

リスク資産のなかでも、ビットコインだけが別世界のように崩れていく。そんな不気味な乖離が、市場参加者の間で意識され始めている。

トレーダーでアナリストのレクト・キャピタルは、Xでこう指摘した

「投資家はマクロ環境をリスクオフと見て、ビットコインから逃げ、ステーブルコインへ資金を移している」

BTC/USD one-month chart. Source: Rekt Capital/X

レクト・キャピタルが次に注目するのは、50カ月指数移動平均線(EMA)が位置する6万6250ドル、約1059万円の水準だ。接触時には一時的な反発があるかもしれないが、時間の経過とともにこのEMAを下抜け、弱気相場のなかでさらなる下落に向かう可能性がある、という見立てである

Source: Kalshi

「5万ドル台」再来を織り込み始めた市場

予測市場のカルシでは、ビットコインが5万ドル、約799万円まで戻るシナリオが再び意識され始めた。

市場解説者のイグジットポンプは、過去最高水準に膨らんだ未決済建玉が、猛烈な現物売りを誘発していると指摘する。

同氏はXで、次のように警告した

「この展開は、水面下で苦しんでいるロング勢を一掃する、大きな赤いローソク足で終わるかもしれない」

さらに、下値の目安として「6万ドル台前半、あるいは5万ドル台半ば」を挙げた。6万ドルなら約959万円、5万5000ドルなら約879万円である。

BTC/USDT 12-hour chart with exchange order-book data. Source: Exitpump/X

再び浮上した「ベアフラッグ」説

今回の下落について、SNSチャンネル「コリン・トークス・クリプト」の運営者であるコリン・トークス・クリプトは、以前から指摘されていたチャートパターンに再び注目した。

それが「ベアフラッグ」だ。

同氏によれば、ビットコインはすでにこの弱気の保ち合いを下抜けており、今回の下落はその延長線上にあるという。

「多くの人は『今回は違う』と話を複雑にしたがった。しかしビットコインは、弱気相場でいつもやってきたことをしているだけだ。つまり、崩れるのである」

さらに同氏は、こう続けた。

「10月から2月にかけて6万ドルまで下げた時期を見ても、弱気相場は4カ月程度で終わるものではない。今年、さらに安値を更新する可能性は、多くの人が認めたがらない以上に高いと思う」

コリンは、現在のビットコインのチャートについて「かなり分かりやすい」と評している。つまり、難解な材料を持ち出すまでもなく、チャートは下方向を示している、というわけだ。

BTC/USD one-day chart. Source: ColinTalksCrypto/X

ビットコインは一時6万6948ドル、約1070万円まで下落。暗号資産市場全体では24時間で約1998億円規模の清算が発生した。株式市場が最高値を更新する一方で、ビットコインはリスクオフの波に飲み込まれている。

市場では、次の節目として6万6250ドル、約1059万円、さらに5万ドル、約799万円までの下落シナリオが意識され始めた。強気派が期待してきた「今回は違う」という物語は、いまや冷酷なチャートの前で試されている。

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