米国のインフレ率が再び予想を上回り、市場に動揺が走ったことで、水曜日のウォール街(米国株式市場)開始前後、ビットコインは2.5%下落した。
重要ポイント:
米卸売物価指数(PPI)が再び市場予想を上回り、2026年の「ホット(高インフレ)」な傾向が継続。
連邦準備制度理事会(FRB)の金利決定を控え、米国市場開始とともにビットコイン価格に下押し圧力がかかる。
トレーダーらは、ビットコインに対する弱気な姿勢を再考する理由は今のところないとしている。
FRBの金利動向、ビットコインや仮想通貨に「逆風」
トレーディングビュー(TradingView)のデータによると、2月のPPI発表後、ビットコイン価格は再び7万2,000ドルの節目を意識する展開となった。

PPIの結果は前月比0.7%増、前年同月比3.4%増と、市場予想(それぞれ0.3%、3%)を顕著に上回り、近カ月のインフレ傾向をさらに延長する形となった。
米労働統計局(BLS)の公式発表では次のように確認されている。「季節調整前のベースで、最終需要指数は2月までの12カ月間で3.4%上昇した。これは、2025年2月に3.4%上昇して以来、過去12カ月間で最大の伸びとなった」

この指標が発表されたタイミングは非常に重要であり、連邦準備制度理事会(FRB)が金利政策の決定を発表するわずか数時間前であった。
今回のFOMCで利下げや利上げが行われる可能性はほぼゼロと見られているが、ジェローム・パウエル議長の声明や記者会見のトーンがボラティリティ(価格変動)を引き起こす可能性がある。
取引会社QCPキャピタルは、最新の分析において「マクロ経済は、今年最も重要とも言える中央銀行ウィークにおいて、引き続き支配的な要因となっている」と指摘した。同社は、原油価格の上昇が利下げへの道を困難にしており、成長や労働データが軟化しているにもかかわらず、市場の緩和期待が急速に後退していると述べた。
「仮想通貨にとっての示唆は明快だ。金利環境は追い風になるどころか、むしろ逆風が強まっている」とQCPキャピタルは付け加えている。

低金利は仮想通貨やリスク資産にとって流動性向上の見通しを意味する一方、タカ派的なFRBの姿勢は価格を圧迫する傾向がある。
FOMCを前に強まる慎重論
FOMCの発表を前に、ビットコイン・トレーダーらは明確にリスクを回避する動きを見せている。
トレーダーのジェレ(Jelle)氏はエックス(X)での最新の投稿で、「BTCは週足の抵抗線の下で停滞しており、本日後半にはFOMCを控えている。ここでは慎重な姿勢が功を奏するだろう」とコメントした。

同氏のチャート分析によれば、BTC価格の支持線が再び崩れるリスクがあり、ビットコインが依然として弱気相場にあるとの見方を示している。
$BTC 1D
— Roman (@Roman_Trading) March 17, 2026
It looks almost exactly the same.
Bear Flag Breakdown & Retest with low volume on the upward move.
Most oversold indicators have completely reset. pic.twitter.com/NBvrE1K5Mf
一方で、仮想通貨アナリストのマイケル・ファン・デ・ポッペ氏は、より楽観的な見解を維持しており、80,000ドルへの再浮上の可能性を否定していない。
「今月のBTCは非常に力強い動きを見せており、現在は調整局面にある。これは何ら悪いことではなく、むしろその逆だ」とファン・デ・ポッペ氏は述べ、抵抗線がまだ上に控えているため、さらなる高値を試す動きが続く可能性は高いとしている。

ただし、同氏もレンジ安値を試す展開になったとしても「驚きはない」と認めている。
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