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Nancy Lubale
執筆者:Nancy Lubaleスタッフライター
Allen Scott
校閲:Allen Scottスタッフ編集者

ビットコイン 反発一服か 8万8000ドル回復が上昇継続の鍵

ビットコイン 反発一服か 8万8000ドル回復が上昇継続の鍵
マーケット

ビットコイン(BTC)は8万2000ドルへの上昇後に勢いが鈍化しており、アナリストは「持続的な上昇トレンド」を確認するには重要水準の回復が必要だと指摘している。

8万8000ドル回復が重要な分岐点

ビットコインは過去1週間で7%上昇し、8万1000ドル付近まで回復した。この動きにより、真の市場平均である7万8200ドルと、短期保有者(STH)の取得コストである7万9100ドルを再び上回った。

これらの水準を維持できれば、過去最高値12万6000ドルから6万ドル割れまでの約50%の下落は、「ビットコイン史上でも最も短い調整局面の一つ」となる可能性があるとグラスノードは指摘した

グラスノードによれば、次の主要な抵抗線はアクティブ実現価格である約8万5200ドルだ。これは長期間動いていないコインを除いた全供給の平均取得価格を示す指標で、市場が次に突破すべき構造的な節目となる。

Bitcoin risk indicator. Source: Glassnode

ビットコインがこの水準を最後に回復した2023年10月には、その後170%上昇し、2024年3月の過去最高値7万4000ドルに到達した。さらにその後は365%上昇し、現在の12万6000ドル超の高値につながった。

オンチェーンデータは、さらに上の抵抗帯として、3〜6カ月保有者のコストである8万8880ドル、12〜18カ月保有者の9万3450ドル、6〜12カ月保有者の11万1850ドルを示している。

クリプトクアントのアナリストであるIT Tech氏は「底打ち確認には8万8880ドルを明確に突破し維持する必要がある」とし、「それまでは8万5000ドルから8万8000ドルへの上昇は、損益分岐で売り抜けたい投資家の売り圧力に直面する」と指摘した。

Bitcoin realized price - UTXO age bands. Source: CryptoQuant

これらの水準を安定的に上回れば、直近の買い手が含み益に転じ、売り圧力が低下し、「持続的な上昇継続」が確認される可能性があるとグラスノードは述べている。

また、アナリストのミキーブル・クリプト氏はフィボナッチ分析に基づき、8万8000ドル9万2000ドルを「強固なトレンド転換」に向けた主要抵抗として挙げ、「これらを突破すれば10万ドルは確実だ」と述べた。

BTC/USD daily chart. Source: MikybullCrypto

長期保有者の利益確定が重しに

一方、8万1000ドル割れへの調整は、長期保有者による利益確定の増加が要因とみられる。

1年以上保有している投資家の実現利益の14日単純移動平均は、直近の上昇を受けて1日あたり約1億8000万ドルまで増加している。

この回復が続けば、「分配圧力はさらに強まる可能性がある」とグラスノードは指摘し、「市場がこの供給増加を吸収しつつ価格を真の市場平均以上で維持できるかが、今回の回復の持続性を見極める重要な試金石となる」と述べた。

Bitcoin realized profit by age. Source: Glassnode

一方で、実現損失も依然として高水準で、1日あたり約4億7900万ドルと、サイクル平均の約2億ドルを140%上回っている。

この指標が2億ドルを下回る水準まで低下すれば、売り圧力の枯渇を示す強いシグナルとなり、「より持続的な回復局面」への移行を裏付けるとされる。

グラスノードは「この水準に達するまでは、長期保有者の利益確定と、損益分岐付近の投資家による売却が現在のラリーの上値を抑える要因となる」と指摘した。

Bitcoin realized loss. Source: Glassnode

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