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Marcel Pechman
執筆者:Marcel Pechmanスタッフライター
Ray Salmond
校閲:Ray Salmondスタッフ編集者

ビットコイン 7万ドル台で膠着 オプション期限が分岐点に

ビットコイン 7万ドル台で膠着 オプション期限が分岐点に
市場分析

ビットコイン(BTC)は過去1週間、6万7700ドルから7万1600ドルの狭いレンジで推移しており、米国株式市場の動きに連動する形で、米国とイスラエルによるイラン戦争の影響を受けている。

トレーダーは、金曜日に控える186億ドル規模の月次オプション満期が、7万5000ドル突破に向けた強気モメンタムを生む可能性に期待を寄せている。

S&P500先物(左)とビットコイン価格 (右) Source: TradingView

3月の未決済建玉では、コール(買い)オプションが112億ドルと優勢で、プット(売り)は34%少ない74億ドルとなっている。ただし、ビットコインは過去7週間にわたり7万4000ドルを維持できておらず、この優位性は限定的とみられている。WTI原油が90ドルを上回る水準を維持する中、インフレ懸念も根強い。

マクロ不安で弱気派優勢の展開

米国経済には亀裂の兆候も見え始めている。CNBCによれば、民間信用市場では融資の質悪化の懸念から償還制限が相次ぎ、アレス・マネジメント、アポロ・グローバル・マネジメント、ブルー・オウル・キャピタル、クリフウォーターなどの資産運用会社が引き出し制限を実施した。

こうした不透明感は、四半期オプション満期に向けて弱気派に有利な環境を生み出している。

市場構造を見ると、デリビットが141億ドルで76%のシェアを占め、OKXが7.1%、CMEが6.6%と続く。コール需要は多いものの、デリビットの強気派は過度に楽観的で、9万ドル以上に集中してポジションを構築していた。

デリビットのコールオプションのうち、7万8000ドル未満に設定されたものは20億ドルにとどまり、77%は満期時に無価値となる可能性が高い。7万1000ドル前後での満期となれば、コールの92%が無効化される計算となる。

3月27日満期ビットコインコールオプションの建玉残高 Source: Deribit

これらのポジションの一部は、ビットコインが8万6000ドルを上回っていた2月以前に構築されたとみられ、現在価格から大きく乖離している。

一方、デリビットにおける6万6000ドル以上のプットオプションは22億ドル規模で、40%が依然として有効圏にある。表面的にはプット優勢に見えるが、価格帯ごとの分布を踏まえる必要がある。

3月27日満期ビットコインプットオプションの建玉残高 Source: Deribit

現在の価格動向を基にしたDeribitの満期シナリオは以下の通り。

  • 6万5000〜6万9000ドル:プット優勢(18億ドル)

  • 6万9001〜7万2000ドル:プット優勢(9億5000万ドル)

  • 7万2001〜7万5000ドル:プット優勢(4億3000万ドル)

  • 7万5001〜7万8000ドル:コール優勢(7億9000万ドル)

最終的に、強気派が有利な展開に持ち込むには、現在の7万900ドル水準から約6%の上昇が必要となる。

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