市場アナリストらは、JPモルガンとブラックロックによるイーサリアム・ネットワーク上でのトークン化ファンド立ち上げ計画を受け、イーサリアム(ETH)が上昇トレンドを継続する準備が整ったとの見方を示した。
ETHトレーダー、「アウトパフォーム」を期待
TradingViewのデータによれば、ETH/USDは2320ドルで推移し、過去24時間で2%上昇した。
ETH/USDは先週、2400ドルのレジスタンス突破に失敗した。現物イーサリアムETFからの資金流出や、バイナンス上での残高増加がイーサリアムの回復を阻害したためだ。
このため、強気派が上昇トレンドを継続させるには、ETH/USDを2400ドル以上で維持する必要がある。
アナリストのクリプトジャック氏は水曜日、Xへの投稿で、ETHは短期時間足で対称トライアングル内で保ち合いを続けており、「上昇に向けた準備が整っている」と述べた。
「ブレイクアウトすれば、まもなく大きな値動きにつながる可能性がある」と指摘している。

クリプト・パテル氏のチャートによれば、ETHは2020年以降の値動きを形成してきた上昇トライアングル内で推移している。ETHは1800ドル付近の下限トレンドラインから反発しており、このゾーンは過去にも大幅上昇の起点となった。
同氏はイーサリアムの上値目標を1万ドル〜1万5000ドルに設定し、「ETHは今サイクルでアウトパフォームするだろう」と述べた。

仮想通貨アナリストのセラル・クチュケル氏も強気シナリオを共有し、ETHが2万4000ドル超へ向かう可能性を示す長期ロードマップを提示した。

モメンタム指標も反発シナリオを支持している。イーサリアムの月足相対力指数(RSI)は、42〜45付近の歴史的サポート水準まで低下しており、これは過去の上昇相場前に見られた水準と類似している。
機関投資家採用がイーサリアム強気材料に
JPモルガンはイーサリアム上でトークン化マネーマーケットファンドを立ち上げる予定だ。これにより、ステーブルコイン発行体は利回りを得ながら、ステーブルコインの裏付け準備資産を保有できるようになる。
世界最大の資産運用会社ブラックロックも、米国債流動性ファンドのトークン化版を申請している。公式な所有記録は、ERC-20トークン規格を利用してイーサリアム上で管理される。
イーサリアム・デイリーのアナリストらは水曜日、Xへの投稿で「機関投資家の採用は新たな段階に入った」と述べた。
Xユーザーのボロビック氏も、このニュースについて「これはイーサリアムにとって極めて強気なニュースだ」と反応した。
強気派は、イーサリアム上でのトークン化ファンド拡大によってオンチェーン活動が活発化し、ガス需要や預かり資産総額(TVL)が増加すると主張している。これによりブロックチェーンの正当性が高まり、ETHは数兆ドル規模の伝統的金融(TradeFi)資本における優先的な決済レイヤーになるとの見方だ。
RWA.xyzのデータによれば、世界のトークン化ファンド市場はすでに310億ドルを超えており、そのうち約55%をイーサリアムが占めている。

イーサリアムの強気材料はこれだけではない。MNキャピタル創業者のマイケル・ファン・デ・ポッペ氏は、木曜日にマークアップ(修正審議)が予定されているCLARITY法案の承認について、「市場にとって巨大なトリガーになる」と述べた。
市場アナリストのEthprofit.eth氏は、CLARITY法案について「イーサリアムにとって極めて強気に見える」と指摘。一方、ビットコイン・マミ氏は「CLARITY法案後、機関投資家需要は狂乱状態になっている」と述べ、ETH価格が1万ドルへ向かう可能性を示唆した。
ポリマーケットの予測市場では、CLARITY法案が2026年に成立する確率は60%と見積もられている。これは過去24時間で5%低下した水準だ。

CLARITY法案が成立すれば、イーサリアムは上昇すると予想されている。2025年7月には、GENIUS法案成立後にETH価格が3000ドルから過去最高値となる4950ドルまで65%上昇した前例がある。
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