イーサリアム(ETH)は2400ドルの抵抗で反落し、価格は5.6%下落して2275ドルとなった。複数のデータは、ETH/USDが2000ドルを下回る可能性を示している。
イーサリアムの総ロック額、1年ぶり低水準に
ナンセンのデータによると、イーサリアムのネットワーク指標は弱含んでいる。週間平均トランザクション数は10%減の479万件、アクティブアドレスは8%減の250万となった。
ネットワーク手数料も約27%減少し、過去7日間のオンチェーン収益は47%減少した。

さらにディファイラマのデータでは、DEXの週間取引量は5月8日時点で16億4000万ドルとなり、直近3週間で46%減少した。
トランザクション数の減少、アクティブアドレスの低下、DEX取引量の縮小は、エコシステム利用の減退を示す。その結果、イーサリアムの分散型金融(DeFi)プロトコルにおける総ロック額(TVL)は1247億ドルまで低下し、2025年5月以来の水準となった。

こうした低調なネットワーク活動はユーザーの確信の弱さを示し、イーサリアムの上昇モメンタムの持続力を損なっている。
アンステーキング待機列が急増
イーサリアムのアンステーキング待機列は、2週間で約72000%増加し、5月2日時点で53万985ETHに達した。
金曜日時点では、20万2000ETH以上が引き出し待ちとなり、待機時間は約3日となっている。

この急増は、相次ぐDeFiハッキングの影響を受けたものだ。2026年4月には、30件の攻撃によりDeFiプラットフォームの損失は過去最大の6億2500万ドルに達した。ケルプDAOのブリッジハックによる2億9200万ドルの損失を含み、アーベからは150億ドル以上の預け入れが引き出された。
こうした事態を受け、投資家は流動性確保のためにETHのステーキング解除を進めており、リスク回避の動きが広がっている。
アナリストのピート氏は、「退出待機列は約700ETHから50万ETHへと2週間で急増した」とXで述べ、「イーサリアムのDeFi利回りはハックやエクスプロイト、攻撃リスクの増大で圧迫されている」と指摘した。
一方で、ステーキングへの新規参加待機は360万ETHと、退出量の約7倍に達している。総ステーキング量は3860万ETH(供給の31.72%)に拡大しているが、待機期間は45日に及ぶ。
コインベース・プレミアムはマイナス継続
イーサリアムのコインベース・プレミアム指数は4月27日以降マイナス圏にとどまっている。
これは米国投資家からの売り圧力が強いことを示す。米国市場で割安に売られる状況が続く限り、下落圧力は強まりやすい。

さらに米国の現物イーサリアムETFは、木曜日に1億300万ドルの純流出となり、4日連続の資金流入が途切れた。3月中旬以来最大の流出となる。

加えて、先週は世界のイーサリアム投資商品から8160万ドル以上の流出があり、機関投資家の売りが続いていることを示している。
また、バイナンスでのETHテイカー買いボリュームは直近でマイナス2500万ドルまで低下し、「積極的な成行売りの急増」を示していると、クリプトクアントのボリスD氏は指摘した。
同氏は「この構造は短期的なボラティリティ上昇とサポート再テストのリスクを高める」と述べた。

上昇ウェッジ崩れ、下落余地拡大
日足チャートでは、ETH/USDは上昇ウェッジの下限である2300ドルを割り込み、パターンの崩れを確認している。
現在、強気派は100日間および50週間の単純移動平均線(SMA)が位置する2150〜2200ドルの防衛を試みている。
次の重要な防衛ラインは心理的節目の2000ドルだ。この水準を下抜ければ、ウェッジの目標値である1830ドル付近まで下落する可能性がある。現在価格から約20%の下落余地となる。

テクニカル分析によれば、短期的に2300ドルを回復できなければ、ETHは1750〜1850ドルまで下落する可能性がある。
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