
イーサリアム 1700ドルへの下落リスク浮上 取引所流入増加で弱気警戒
市場アナリストらは、イーサリアム(ETH)が「下振れリスク」に直面しており、1700ドル付近まで20%下落する可能性があると指摘している。

市場アナリストらは、イーサリアム(ETH)が「下振れリスク」に直面しており、1700ドル付近まで20%下落する可能性があると指摘している。
取引所へのETH流入増加
イーサリアムは1800ドル割れの数カ月安値から40%反発したものの、2400ドル水準で強いレジスタンスに阻まれている。
クリプトクオントのアナリストであるBorisD氏は、ETHが2400ドルを突破できない理由として、取引所への「大規模」流入を挙げた。
同氏によれば、バイナンス上のETH保有量は5月5日から5月9日にかけて、336万ETHから384万ETHへ急増した。
一方で、その期間中のETH価格は2390ドルから2260ドルへ7%下落している。
BorisD氏は、「流入が加速する一方、価格は力強い上昇継続を示せなかった」と説明した。
さらに、「このことは、レンジ内で流動性が吸収・分配されていたことを示唆している」と述べた。
そのうえで、「より広範な市場構造を見ると、依然として下振れリスクが優勢だ」と指摘した。

バイナンスにおけるETH準備金 Source: CryptoQuant
他のアナリストが短期的な上昇余地を指摘している一方で、BorisD氏は「そうした上昇は、本格的な強気相場開始ではなく、分配目的である可能性が高い」と警告している。
同様の見方を示したアナリストのPelinayPA氏も、「短期反発があったとしても、その後は高いボラティリティを伴い、広範な下落トレンド継続へ向かう可能性がある」と述べた。
さらに、「大量のETHが取引所へ移動し続けていることが、価格上昇に対する大きな抵抗要因になっている」と指摘した。
実際、5月13日には取引所間ETHネットポジション変化が58万5000ETHへ急増した。これは2025年12月以来最大規模の流入となる。
当時、ETH価格は3000ドル付近で推移しており、その後2026年2月には1750ドルまで42%下落していた。

取引所のETH純ポジション変動
こうした流入は通常、大口保有者による分配を示唆する。クジラがコールドウォレットからETHを移動したり、ETH投資商品を償還したりする際に発生するケースが多い。
一方、現物イーサリアムETF需要も減速している。
現物イーサリアムETFは4営業日連続で資金流出となり、累計流出額は1億9000万ドルに達した。これは米国での投資家需要低下を示しており、ETH相場への逆風となっている。

Spot ETH ETFs flows chart. Source: SoSoValue
上昇ウェッジ崩壊で1725ドルターゲット
日足チャートでは、ETH/USDが上昇ウェッジ崩れを確認しつつある。
価格はすでに、パターン下限サポートラインとなっていた2280ドルを下抜けている。
日足終値ベースでこの水準を下回れば、ブレイクダウン確定となり、ETHは1725ドル付近まで下落する可能性がある。
これは現在価格から約22%下落した水準であり、2月6日に記録した前回マクロ安値とも一致する。
上昇ウェッジは通常、弱気反転パターンとされる。

ETH/USD 日足チャート Source: Cointelegraph/TradingView
アナリストのShangoTrades氏も最近のX投稿で、「ETHのパターン下抜けは懸念材料になり始めている」と述べた。
さらに長期視点では、アナリストのCryptoBullGod氏が、ETHが1280ドルまで下落する可能性を指摘している。
同氏によれば、週足チャート上ではベアフラッグ形成が確認されており、その測定下落ターゲットが1280ドル付近になるという。

ETH/USD 週足チャート Source: CryptoBullGod
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