暗号資産市場に、またしても冷たい風が吹き込んでいる。
ビットコイン(BTC)は一時6万5000ドル、円換算で約1040万円付近まで下落。投資家心理を示す「クリプト・フィア&グリード・インデックス」は、実に2カ月ぶりの低水準に沈んだ。
だが、その“総悲観”の先に、反発の芽を見ている市場関係者もいる。
コメンタリーアカウント「クリプティック・トレーズ」は水曜日、X上でこう投稿した。
「BTCに救済ラリーが来る」
そして続けた。
「われわれは最大級の恐怖に到達した。これは良い兆候だ」

Crypto Fear & Greed Index (screenshot). Source: Alternative.me
クリプト・フィア&グリード・インデックスは、複数の市場指標をもとに暗号資産市場の投資家心理を1から100までの数値で示すものだ。25を下回れば「極度の恐怖」とされる。今回、その数値は11まで低下。4月5日以来の低水準となった。月曜日時点では29だったため、わずか数日で半分以下に落ち込んだことになる。
前回、同インデックスが局所的な高値をつけたのは5月12日だった。このときビットコインは8万ドル、約1280万円を上回っていた。さらにその1週間前には、1月以来初めて投資家心理が「中立」圏に戻っていた。
もっとも、クリプティック・トレーズも楽観一辺倒ではない。現状については「慎重でいるべき」と認める。
同アカウントは以前の投稿で、こうも指摘していた。
「エンゲージメントは低く、センチメントは最悪。SNS上の関心も崩壊し、弱気一色になっている。皮肉なことに、だからこそ私は長期足では強気を維持している」
つまり、誰もが悲観に染まったときこそ、相場の転換点が近い――。そんな読みである。
株高の陰で取り残されたビットコイン
ここ数週間、ビットコインは米国株に大きく出遅れている。
米株市場ではS&P500が火曜日の取引で再び過去最高値を更新した。一方、ビットコインは下落基調を強め、暗号資産市場だけが取り残された格好だ。

S&P 500 one-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView
この暗い乖離を、市場関係者は見逃していない。だが、クリプティック・トレーズはそこにも希望を見いだす。
「いずれマクロ環境と地政学的背景が安定し、AI関連の物色が落ち着けば、出遅れた資産へ流動性が回り始めるだろう」
そして、こう結論づけた。
「そのとき、暗号資産は主要な“キャッチアップ資産”の一つになる可能性がある」
米株が最高値を更新するなかで、暗号資産市場だけが沈み込む。その構図は、一見すれば弱さの証明に見える。
だが、相場の世界では、悲鳴が最も大きくなった場所に次の資金が向かうこともある。
ビットコインは今、恐怖の底にいるのか。それとも、まだ奈落の途中なのか。
答えは、次の反発が本物かどうかにかかっている。

BTC/USD one-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView
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