
ビットコイン押し目買い勢、より深い下落局面を注視 次の焦点は7万ドル割れか
ビットコイン先物市場と板情報のデータから、押し目買いを狙う投資家が7万ドル未満への下落を待っている状況が浮かび上がった。

ビットコイン(BTC)トレーダーの関心は、先物市場とオーダーブック(板情報)のデータを受けて、6万8000ドル〜7万ドルの価格帯へと移っている。
デリバティブ市場では売り圧力が強まっており、日次のビッド・アスク比率はマイナス0.03まで低下した。これは、清算水準を意識した取引の中で、買い手よりも売り手の方が積極的であることを示している。
ビットコイン買い注文、6万8000ドル近辺に集中
出来高分布を示す「VRVP(Visible Range Volume Profile)」指標では、2025年11月以降で最も取引が集中している価格帯が6万8000ドル〜7万ドルとなっている。この価格帯での取引量の多さは、過去数カ月にわたり多くのポジションが同水準近辺で構築されたことを示唆している。
板情報データでも、ビッド・アスク比率はマイナス0.03となっており、この指標は過去1カ月の大半でマイナス圏にとどまっている。売り主導の取引が積極的な買い圧力を上回っている状況だ。

BTC/USDT price, bid-ask ratio and VPVR profile. Source: Hyblock
清算データも新たな圧力要因を示している。ヒートマップによると、7万4700ドル近辺には累積で34億ドル超のロングポジションが存在する。さらに、90日間の清算レンジベースでは、ビットコインが7万ドルまで下落した場合、清算対象となるロングポジションは110億ドル規模に達する可能性がある。
こうしたポジショニングデータを総合すると、トレーダーは8万ドル超の上昇を追うよりも、より深い流動性ゾーンを優先していることがうかがえる。

Bitcoin exchange liquidation map. Source: CoinGlass
個人投資家のロングポジションに偏り
仮想通貨分析プラットフォーム「ハイブロック」は、個人投資家が再び強気姿勢へ傾いていると指摘した。同社の「True Retail Accounts」ロング比率は60%を超えた。この指標は、先物市場でロングポジションを保有する個人投資家口座の割合を追跡している。

BTC/USDT, one-day chart. Source: Hyblock/X
過去には、この指標が「極端なロング」領域へ達した局面は、5月初旬にビットコインが7万8000ドル〜8万2000ドルへ上昇した際の短期的な天井圏と重なっていた。その後、個人投資家のポジションが過度に偏ると、価格モメンタムは鈍化した。
ハイブロックによると、最も強い反発局面は、個人投資家が急速に弱気へ転じた時に現れていた。3月から4月にかけて、ロング比率が35%未満へ低下した局面では、ビットコインは6万ドル台半ばから反発している。
同社は、この個人投資家ポジショニング指標と、14期間RSI(相対力指数)を組み合わせ、ビットコイン市場のセンチメント極端値を分析している。
最新データでは、TRAロング比率は約60.7%、RSIは74.9と高水準を維持しており、個人投資家がなお7万6000ドル近辺の価格維持を想定していることを示している。このため、過去と同様の市場パターンに従えば、さらに深い調整局面へ進む可能性がある。

