ビットコイン(BTC)は木曜日のウォール街開場時、7万1000ドル付近で推移した。米国のインフレ指標が市場予想通りの結果となったことを受けた動きである。
PCEはサプライズなし リスク資産に安心感
トレーディングビューのデータによれば、前日に7万3000ドル近辺の高値を付けた後、BTC価格のボラティリティは低下した。

米国とイランの停戦を巡る安心感に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)が重視するインフレ指標である個人消費支出(PCE)指数が市場に好意的な内容となったことが背景にある。
米商務省経済分析局(BEA)のデータによると、2月のコアPCEは前年比3%、前月比では0.4%となった。

これを受け、トレーディング情報メディアのコベイシレターは、米イラン戦争や原油供給逼迫の影響はまだPCEに反映されていないと指摘した。
「これはイラン戦争前の最後のPCEインフレデータとなる」とXで述べた。
市場は今後のFRBの政策について慎重な見方を維持しており、CMEグループのFedWatchツールのデータでも、2026年に利下げが行われるとの見方は示されていない。

ビットコインは今回のデータに明確な反応を示さなかった一方で、エコノミストのモハメド・エル・エリアン氏は、金曜日に発表される3月の消費者物価指数(CPI)の方が重要だと指摘した。
同氏はXで「PCEはFRBが重視する指標として広く認識されているが、今週のインフレの焦点は明日のCPIデータとなる。PCEは2月分であり、3月の動きを反映していないためだ」と述べた。
トレーダー、8万ドル視野も不透明感残る
こうした状況の中、BTCの次の方向性について市場参加者の見方は分かれている。
トレーダーのLP氏は最新の市場分析で、清算クラスターを基に今後のターゲットを示した。
「長期の時間軸では上方向の低レバレッジ清算クラスターの一部は解消されたが、7万3000ドル付近および7万6000ドル近辺には依然として大きな流動性が残っている。一方で下方向では6万9000ドルや6万4000ドル付近に流動性が積み上がり始めている」とXで述べた。
「価格がレンジ内にとどまる限り、上下どちらの可能性も残る。6万9000ドルから6万8000ドルを維持すれば、上方向の流動性である7万3000ドル付近を目指す可能性が高い」

一方、仮想通貨トレーダーのミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏はより強気な見方を示し、8万ドル到達の可能性を維持しているとの考えている。
同氏は「ビットコインがこのレンジを維持する限り、8万ドルに向けた新たな上昇局面が目前にある」と総括した。

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